インドネシアの治安は大丈夫?旅行前に知っておきたい安全情報とトラブル回避法
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東南アジア屈指の観光大国インドネシアへの旅行を検討中の方必見!バリ島やジャカルタなど人気の観光地がありますが、インドネシアには治安に注意する必要なエリアもあります。
観光客を狙った軽犯罪の手口や対策方法、緊急時の連絡先まで、治安情報を詳しく解説します。安全で楽しいインドネシア旅行のために知っておきたい情報をまとめましたので、旅行前の準備にぜひお役立てください。
目次
インドネシアの基本情報
出典:TABI CHANNEL
インドネシアは1万7千以上の島々からなる世界最大の群島国家です。首都ジャカルタ、観光地として人気のバリ島、文化都市ジョグジャカルタなど、各地域で警察や監視カメラによる治安維持体制が整備されています。
日本からバリ島へは直行便で約7時間、時差は2時間遅れです。観光目的なら30日間のビザ免除制度があり、物価も比較的安いためコストパフォーマンスに優れた旅行先として人気を集めています。
項目 | 内容 |
日本からのアクセス方法 | バリ島へは日本から直行便で約7時間。ガルーダ・インドネシア航空などが就航しています。 |
日本との時差 | 日本時間より2時間遅れています。 |
物価 | 他の海外リゾートと比較して物価が安く、コストパフォーマンスが良いとされています。 |
ビザ | 観光目的の場合、日本国籍者は30日間の滞在であればビザが免除。 |
天候 | 一年を通して熱帯性気候です。 |
インドネシアの治安はどんな状況?
インドネシアの治安は全体的に安定していますが、観光客を狙った軽犯罪が発生しているため、注意が必要です。
外務省の危険情報は2025年3月現在、中部パプア州と山岳パプア州を分離独立を求める武装集団による襲撃が発生しているため、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」との注意を呼びかけています。
危険度 | 地域 |
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。 | 中部パプア州、山岳パプア州 |
レベル1:十分注意してください。 | レベル2を除く全ての地域(ジャカルタ、バリ島、ジョグジャカルタ) |
インドネシアで治安が悪いとされるエリア
インドネシアで治安が悪いとされるエリアは、中部パプア州とポソ県(レベル2危険情報) などがあります。以下ではインドネシアで治安が悪いとされるエリアについて解説します。
コタ地区
ジャカルタ北部に位置するコタ地区は、ファタヒラ広場などの魅力的な観光スポットもありますが、同時に治安面での注意が必要です。
このエリアはスラム街に隣接し、ナイトクラブや売春宿が点在しており、特にバーやナイトクラブでは薬物売買が行われる危険な側面があります。
交通量が多く、交通マナーも良くないため、徒歩で移動する際は細心の注意が求められます。路上でのひったくりや強盗など、観光客を狙った一般犯罪の被害も報告されています。
モナス周辺地区
ジャカルタの象徴であるモナス(独立記念塔)周辺は、政治、宗教、人種、労働・社会問題など多岐にわたる要因から、抗議デモや集会が頻繁に発生する地域です。
デモは時に暴動へと発展する可能性があります。外務省もデモによる暴動の可能性について注意を促しており、訪問する際は日本大使館のサイトなどで最新のデモ情報を確認し、不測の事態に巻き込まれないよう常に把握することが不可欠です。
バリ島・クタ周辺地区
バリ島で最も賑わい、観光客が集中するクタ周辺は、ビーチやナイトクラブが充実している一方で、観光客を狙った犯罪が多発しています。特にスリやバイクでのひったくりが多く報告されています。
その他にも、観光客を欺く詐欺や法外な料金請求にも警戒が必要です。道路側を歩く際はバイクによるひったくりに十分注意しましょう。バリ島独自のニュピの時期は、パレードで人が集中したり、祭りの日は明かりがなくなったりするなど、特別な注意が必要です。
中部パプア州、中部スラウェシ州ポソ県
中部パプア州および中部スラウェシ州ポソ県は、外務省により危険レベル2(不要不急の渡航中止)に設定され、観光目的の訪問は推奨されていません。
中部パプア州では、分離独立を求める武装集団OPMによる治安当局への襲撃事件が散発的に発生しているのが特徴です。
中部スラウェシ州ポソ県では、イスラム過激派が潜伏していた経緯があり、2022年に主要メンバーは射殺されたものの、残党や支持者が潜伏している可能性もあります。引き続き注意が必要です。
パプア・バラット(西パプア)州
インドネシア東部のパプア・バラット(西パプア)州は、分離独立を求めるグループと政府軍の対立が続いており、武力衝突の可能性があるため注意が必要です。
外国人の立ち入りが制限されることもあり、観光目的の訪問は推奨されません。日本政府の外務省は中部パプア州と山岳パプア州にレベル2の危険情報を出しています。
インドネシアで注意したいトラブル内容
インドネシアでは、観光客を狙ったトラブルが数多く発生しています。
どのようなトラブルが発生しているかを解説します。
スリ・置き引き
インドネシアでは、繁華街やショッピングモール、公共交通機関、路上、ホテルロビー、レストランなどでスリや置き引きが多発しています。
手口としては、歩行者に話しかけて気を引き、財布やスマートフォンなどの貴重品を盗んだり、集団で観光客を取り囲んで金品を抜き取ったりするなど巧妙なものもあります。特にバイクでのひったくりが増加しています。
貴重品はファスナー付きのバッグに入れ体の前方で持ち、荷物から目を離さないよう警戒することが重要です。
タクシーでのトラブル
タクシー利用時には料金メーターを使用しないぼったくり、人気のない場所への誘導、女性客への不当な扱い、さらには監禁や身代金要求といった危険なトラブルも報告されています。
信頼性の高い「Blue Bird」や「Silver Bird」などの大手タクシー会社を選び、料金を事前に確認できる配車アプリの利用がおすすめです。
深夜の流しは避け、乗車時には全てのドアがロックされているか、運転者証と運転手が一致しているかを確認し、万一強盗に遭遇した際は抵抗せず身の安全を最優先にしてください。
薬物関係の犯罪
インドネシアの薬物に関する法律は非常に厳格で、覚醒剤、ヘロイン、大麻などの違法薬物の所持、売買、使用は禁固刑や死刑といった重罰の対象となり、外国人も例外なく適用されます。
特に繁華街やナイトクラブでは薬物の押し売りがありますが、決して応じないでください。また、見知らぬ人から内容不明の物品の運搬を依頼されても、自分が「運び屋」として利用される可能性があるため、毅然として断ることが重要です。
美人局
マッチングアプリやバーで知り合った現地女性が関わる美人局(つつもたせ)に注意が必要です。
具体的な手口として、女性が麻薬などの所持品を置いて立ち去った後、ニセの警察官が現れて、女性の残した所持品から麻薬が発見されたと主張し、逮捕を免れるための示談金として多額の支払いを要求する事例が報告されています。
警察官がニセモノである場合や、女性と共謀している場合があるため、相手の身分を必ず確認し、甘い言葉には十分注意してください。
インドネシアで被害を減らすポイント
インドネシアは一般的に治安が安定しており、観光客にとっても比較的安全な国とされていますが、観光客を狙ったスリ、ひったくりなどの軽犯罪は依然として多発しています。以下では、自分の身は自分で守るための、被害を減らすポイントを紹介します。
貴重品の管理に注意する
インドネシアでは、繁華街、ショッピングモール、公共交通機関、路上などでスリや置き引きが多発しています。特にバイクでのひったくりが増加しており、被害者が転倒・負傷するケースも報告されています。
貴重品はファスナー付きのバッグに入れ体の前方で持ち、歩きスマホは避けましょう。高価な時計やバッグの携行は控え、現金は分散して持ち、ホテルのセーフティボックスを利用するなど、常に周囲を警戒することが重要です。
タクシーの手配は慎重に
タクシー利用時には、料金メーターを使用しないぼったくり、人気のない場所への誘導、女性客への不当な扱い、さらには監禁や身代金要求といった危険なトラブルも報告されています。
信頼性の高い「Blue Bird」や「Silver Bird」などの大手タクシー会社を選び、GrabやGojekなど料金を事前に確認できる配車アプリの利用が推奨されます。
夜間は出かけない
インドネシアでは夜間の外出時、特に人通りの少ない場所や裏通りで犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。女性の一人歩きは特に危険であり、男性も夜間の外出は可能な限り控えるべきです。
夜間は麻薬の売買などが行われやすい場所も存在するため、知らない場所では常に警戒心を持って行動することが重要です。夜間は警察による本人確認が行われることもあるためパスポートを携帯しておくと安心です。
旅行保険に加入する
万が一のトラブルに備え、旅行前に十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。病気や怪我、盗難はもちろん、高額な治療費や緊急移送費用が発生する可能性があり、これらの予期せぬ事態に多額の出費を強いられるケースも少なくありません。
旅行保険に加入しておくことで、不測の事態に見舞われた際にも安心して適切な治療やサポートを受けることができ、精神的な負担も軽減されるでしょう。
インドネシアで犯罪にあった際の連絡先
インドネシアでトラブルに遭遇した際は、落ち着いて適切な連絡先に速やかに連絡することが重要です。警察は110番、救急車は118番もしくは119番(ジャカルタでは119、メダンやスラバヤ118)、消防は113番です。
在インドネシア日本国大使館は、021-3192-4308へ連絡することで、パスポートの盗難や紛失時などには、「帰国のための渡航書」の発給手続きなどのサポートが受けられます。
緊急連絡先 | 電話番号 |
警察 | 110(全国共通の緊急通報番号) |
救急 | ジャカルタでは119、メダンやスラバヤでは118 |
消防 | 113(全国共通の緊急通報番号) |
在インドネシア日本国大使館 | インドネシア国内からかける場合は021-3192-4308 インドネシア国外からかける場合は+62-21-3192-4308 |
インドネシアの治安に関するよくある質問
インドネシアは全般的に治安が安定しており、観光客にとって比較的安全な国ですが、軽犯罪や特定の地域での注意は必要です。
以下ではインドネシアの治安に関するよくある疑問をまとめてみました。
インドネシアは安全な国ランキングで何位?
オーストラリア・シドニーを拠点とするシンクタンク経済平和研究所が公表した、「世界平和度指数2024年版」によると、インドネシアは163か国の中で48位にランクされています。
外務省の海外安全ホームページでは、中部パプア州と山岳パプア州を除く全土が「レベル1:十分注意してください」に設定されており、これは東南アジア諸国の中でも比較的治安が落ち着いていることを示してしています。
なぜインドネシアは危険と言われている?
インドネシアは全体的に安全ですが、スリ、ひったくりが多発し、被害者の負傷も報告されています。タクシーによるぼったくりや監禁等のトラブル、銃器使用の強盗も発生しています。
夜間の外出や人通りの少ない場所は麻薬関連や犯罪リスクが高まるため危険です。ジャカルタのコタ地区やモナス周辺、バリ島のクタ周辺は特に注意が必要です。分離独立運動があるパプア州の一部地域は「レベル2」に設定されています。
インドネシアの感染症は何が心配される?
インドネシアでは、蚊が媒介するデング熱やチクングニア熱、マラリア(特にパプア州、西カリマンタン州等)が心配されます。狂犬病の感染例も多くの地域で確認されており、特にバリ島を訪れる際には注意が必要です。
結核も広く蔓延しています。水道水は飲用に適さないためミネラルウォーターの使用が推奨され、屋台の食事や加熱が不十分な食品の摂取には注意が必要です。
インドネシアでの女性一人旅は危険?
昼間の一人歩きは概ね問題ありませんが、人通りの少ない道は避けましょう。夜間は犯罪に巻き込まれるリスクが高く、男女問わず外出は控えるべきです。
女性はひったくり、スリ、強盗の被害者となるケースがあります。ナイトスポットでは一人歩きを避け、配車アプリの利用をおすすめします。
まとめ
インドネシアは全体的に治安が安定しており、観光客にとって比較的安全な国です。しかし、スリやひったくり、タクシートラブルなどの軽犯罪は多発しているため、貴重品管理や夜間外出の制限、信頼できる交通手段の選択が重要です。
パプア州の一部地域は危険度が高いため避け、最新の治安情報を外務省サイトで確認してから渡航しましょう。
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