あなたの心の拠り所でありたい「土津神社」の世代を超えて受け継がれる魅力をご紹介!

2024.09.19 nishihara

画像引用元:土津神社公式Twitter

今回は福島県猪苗代町にある「土津神社」さんに取材させて頂きました!第31代宮司:宮澤重嗣さんのインタビューを元に「土津神社」さんの魅力をご紹介します。

「土津神社」第31代宮司:宮澤重嗣さんについて

1985年福島県猪苗代町生まれ。地域政策科学修士、社会福祉士、精神保健福祉士としての資格を持つ。  ソーシャルワーカー(SW)を目指し、東京の大学に進学し社会福祉士と神職資格を取得。2008年に猪苗代町にUターンし、土津神社に奉職するとともに、ソーシャルワーカーとしても従事。その後、2009年福島大学大学院地域政策科学研究科に進学し、「祭りと地域福祉」をテーマに研究を行う。2018年に戊辰150周年を迎えたのを契機に、神社業に専念。『人生に彩りと潤いを』という理念のもと、土津神社を「東北の日光」と称されるほど荘厳であった戊辰戦争焼失前の姿に甦らせるべく神域の整備に努めている。2021年には、サムライアーティスト島口哲朗氏とともに「一般社団法人CODE OF THE SAMURAI」を設立し、理事を務め、義の聖地「会津」を拠点に、心豊かな世界を目指してサムライスピリットの次世代への継承と世界的な風評払拭を目指す活動を行っている。

世代を超えて受け継がれる「土津神社」をご紹介!

画像引用元:土津神社公式Twitter

福島県猪苗代町に位置する「土津神社」さんは、1675年に創建され、会津藩祖・保科正之公を祀る由緒ある神社です。四季折々に美しい自然と調和し、春には桜、秋には紅葉が境内を彩ります。

歴史ある神社ながらも、現代に生きる私たちの生活にも寄り添い、多くのご利益を授かる場所として親しまれています。特に、出世や子どもの成長を祈願する参拝者が多く訪れる、家族に優しい神社として知られています。

今回は、この魅力あふれる「土津神社」の見どころをご紹介します!

「土津神社」の歴史

画像引用元:土津神社公式

「土津神社」は、1675年(延宝3年)に福島県猪苗代町・会津磐梯山の麓に創建されました。この神社は、会津藩祖である「保科正之(ほしなまさゆき)公」を主祭神として祀っており、同時に会津藩の歴代藩主も相殿神として祀られています。

特に、三代藩主「松平正容公」から、戊辰戦争で名を馳せた九代藩主「松平容保公」までの藩主たちが祀られているため、会津の歴史を知る上でも重要な場所です。

主祭神である「保科正之公」は、江戸幕府の礎を築いた偉大な人物です。正之公は、江戸幕府二代将軍「徳川秀忠公」の子であり、初代将軍「徳川家康公」の孫、そして三代将軍「徳川家光公」の異母弟という由緒正しい家系に生まれました。

彼は家光公と四代将軍「徳川家綱公」を支え、幕府の政治体制に大きな影響を与えました。

特に、「保科正之公」が重んじたのは「義」の精神。彼は、会津藩政・江戸幕政に臨み、武力による支配「武断政治」ではなく、信頼関係を基盤とした「文治政治」への転換を実現させました。

この政策転換は、265年もの間続いた徳川幕府の安定した政権運営の礎となりました。この「義」の精神は、今日でも「土津神社」の神域に息づいており、訪れる参拝者にその歴史を感じさせます。

「土津神社」で注力しているイベントや企画とは?

画像引用元:土津神社公式

「土津神社」は、四季折々の美しさを存分に楽しめる場所として知られています。春には愛らしい「タカトオコヒガンザクラ」、夏には爽やかな「二葉葵」や青々とした「青もみじ」、秋には彩りあざやかな「京都イロハモミジ」、そして冬には凛とした雪の花が神社を彩ります。

このように、1年を通して異なる表情を見せる神社ですが、四季ごとの美しさをより深く感じてもらうために、様々なイベントや企画が用意されています。

四季折々の「詣」と限定御朱印

画像引用元:土津神社公式掲載のホトカミ

「土津神社」では、1年を3ヶ月に区切り、春詣・夏詣・秋詣・冬詣と、四季をテーマにし、それぞれの季節に合わせて、限定の御朱印が頒布されるのも特徴です。この限定御朱印は、訪れるタイミングに合わせたデザインが施されており、四季の変化を感じながら神社を訪れる人々に大変好評です。

境内を彩る季節ごとの演出

画像引用元:土津神社公式Twitter

また、境内では四季を感じられる様々な工夫がなされています。例えば、春には美しい「花手水(はなちょうず)」が設けられ、訪れる人々が手を清めるとともに、花々の美しさを楽しめる仕掛けがあります。

さらに、夏には涼しげな「風鈴参道」が設置され、風に揺れる風鈴の音色が神社を訪れる人々に涼を届けてくれます。秋には「和傘参道」が登場し、色とりどりの和傘が並ぶ中を歩くことで、まるで異空間にいるかのような特別な体験が楽しめます。

「土津神社」の四季折々のイベントは、訪れる人々にその季節ごとの魅力を存分に感じてもらうために企画されており、春の花々や夏の風鈴、秋の和傘を通じて、参拝するだけではなく、訪れるだけで心が癒される場所となっています。

私たちがおすすめする「土津神社」の見どころ

画像引用元:土津神社公式

「土津神社」には、訪れる方々が歴史と自然の美しさを同時に楽しむことができる、魅力的な見どころがたくさんあります。

保科正之公が眠る神聖な奥之院

画像引用元:土津神社公式/公式Twitter

まず、見逃せないのが「奥之院」です。ここは、主祭神である「保科正之公」の奥津城、いわゆる神道における墓所がある神聖な場所です。正之公の功績は、会津の歴史に深く刻まれています。

この地に足を踏み入れると、彼の魂が宿る静かな空気に包まれ、時代を超えた重みを感じられることでしょう。

また、「松平家院内御廟」は、正之公の子・「正頼公」が亡くなった明暦3年(1657年)に正之公が開設したものであり、こちらも重要な歴史的スポットです。

二代藩主「保科正経公」は仏式で埋葬されましたが、三代藩主「松平正容公」から九代藩主「松平容保公」までは神式で埋葬されています。この「松平家院内御廟」と「会津藩主松平家墓所」は、共に国指定史跡に指定されており、歴史的な価値が非常に高い場所です。

保科正之公の生涯を刻む「土津霊神碑」

画像引用元:土津神社公式

「土津霊神碑」は、保科正之公の生い立ちや人柄、功績、功徳を讃える巨大な石碑で、その規模はなんと日本一とされており、全高7.6メートル、重さ30トン、面積はなんと22畳分にも及びます。

竿石は、約12km離れた場所から人々が1日2,000〜3,000人で7ヶ月かけて運んだと伝えられています。

さらに、台座に鎮座する神獣「贔屓(ひいき)」の伝説も興味深く、建立当初、顔は猪苗代湖がある南向きでしたが、夜になると水恋しさから湖へ歩き出すため、現在では磐梯山のある北向きにされたと言われています。

四季が映える白大鳥居

画像引用元:土津神社公式

「土津神社」のもう一つの大きな魅力は、はっきりとした四季の美しさに白色が映える、一の鳥居です。

春には天下第一の桜と称される愛らしい「タカトオコヒガンザクラ」が美しく咲き誇り、夏には爽やかな「二葉葵」や青々とした「青もみじ」が涼しさを演出します。

秋には京都から移植されたと伝えられる彩りあざやかな「イロハモミジ」が彩り豊かに紅葉し、冬には凛とした「雪の花」が静寂の中に美を感じさせます。

特に、白大鳥居と季節の花々が織りなす景色は、何度でも訪れたくなる魅力に満ちあふれています。

私たちがおすすめするこの街全体の魅力

画像引用元:土津神社公式

「土津神社」がある福島県猪苗代町は、自然、歴史、文化が調和した素晴らしい場所です。この町には、四季折々の美しい景観を楽しめるスポットがたくさんあります。

猪苗代町は、まず何と言っても「猪苗代湖」や「磐梯山」といった雄大な自然に囲まれています。特に、猪苗代湖は日本で4番目に大きな湖で、その透明度の高さから「天鏡湖」とも称される美しさを誇ります。

湖ではさまざまなウォーターアクティビティが楽しめるので、アウトドア好きにはもってこいの場所です。また、冬には「磐梯山」でのスキーやスノーボードが大人気で、一年を通してアクティビティが充実しています。

会津藩歴代藩主を祀る「土津神社」は、神聖な雰囲気を感じることができるスポットで、偉大な医学者「野口英世」の生家や記念館もあり、彼の生涯と功績に触れることができます。歴史や文化に興味がある方にとって、見どころの多い町です。

また、猪苗代町には「中ノ沢温泉」や「沼尻温泉」といった温泉地が点在しています。これらの温泉は、古くから湯治場として親しまれてきた場所で、体の芯からリフレッシュできる癒しのスポットです。

さらに、冷涼な気候が育む米や蕎麦、ブルーベリー、アスパラガスなど、季節ごとの新鮮な食材を使った郷土料理が楽しめます。地元の食材を使った料理は、自然の恵みを存分に感じられる味わい深いものばかりです。町を散策した後は、美味しい郷土料理を楽しみながら、自然と歴史の余韻に浸るのもおすすめです。

「土津神社」は今後どんな場所でありたいか

画像引用元:土津神社公式

「土津神社」は、ただの歴史的な場所として存在するだけでなく、地域の活力と心の拠り所となる場所であり続けたいと考えています。そのビジョンは、過去の栄光を取り戻し、未来に向けた新しい価値を創り出すという明確な目標に支えられています。

「東北の日光」の再建

画像引用元:土津神社公式

「土津神社」はかつて「東北の日光」と称されるほど荘厳な社殿を誇っていましたが、戊辰戦争によって焼失してしまいました。その荘厳な姿を復元し、ただの歴史的建造物の再現にとどまらず、猪苗代町から会津、そして福島全体を元気にしたいという強い願いが込められています。

歴史的な価値を持ちながらも、地域の活力を引き出す拠点として「土津神社」は復興の象徴となることを目指しています。

ここに住んでいて良かったと思える街

画像引用元:土津神社公式

「土津神社」は、世代を超えて家族の人生の節目節目に寄り添う場所です。神前式や安産祈願、初宮詣、七五三詣、成人詣など、家族が共に大切な体験を共有し、次の世代にもその伝統が引き継がれていく場所でありたいと願っています。

神社は、ふらりと行けて世代を超えて変わらず身近な存在でありながら、人生の大切な瞬間に寄り添い、ささやかな幸せを感じられる場所でありたいのです。

このような「ささやかな幸せを感じることのできる心の拠り所」となるため、「土津神社」ではこれからも神明奉仕に努めてまいります。

基本情報

  • 住所:〒969-3102 福島県耶麻郡猪苗代町字見禰山3
  • TEL:0242-62-2160
  • 参拝時間(通常参拝):時間によらず自由にできます。
  • 授与所受付:4月〜11月[平日]午前10時〜午後4時[土日祝日]午前9時〜午後5時/12月〜3月(冬季間)午前10時〜午後4時

※不定休で、急遽変わることがございます。※平日(主に月曜日/火曜日)は、神職以外の者が対応してることがありますので、直書きの御朱印が対応できないことがございます。あらかじめご承知おきください。

  • 祈願受付:4月〜11月[平日]午前10時〜午後3時30分[土日祝日]午前9時〜午後4時30分/12月〜3月(冬季間)午前10時〜午後3時30分

※不定休で、急遽変わることがございます。※平日(主に月曜日/火曜日)は、神職以外の者が対応してることがありますので、ご予約ください。

公共交通機関でお越しの場合

  • JR磐越西線「猪苗代駅」よりタクシーで10分

【お車でお越しの場合】

  • 磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」より猪苗代スキー場方面へ車で10分

備考

  • 駐車場:駐車場は、境内の南にある「猪苗代町営無料駐車場」をご利用ください。
  • 公式サイト

「土津神社」のまとめ

画像引用元:土津神社公式Twitter

「土津神社」は、歴史と自然が調和する美しい場所です。会津藩祖である保科正之公を祀る神聖な場所でありながら、ふらりと訪れることができる親しみやすさも持っています。

四季折々の景観や、地域に根差した伝統行事を通じて、訪れる人々に深い癒しと心の拠り所を提供してくれることでしょう。ぜひ、ご家族やご友人と一緒に、「土津神社」に足を運んでみてはいかがでしょうか。

あなたの人生の節目に、この荘厳で温かみのある場所が寄り添ってくれるはずです。

この記事を書いた人

nishihara