キャッシュレス大国・韓国の支払いにおすすめのクレジットカード紹介💳

2024.09.27 mochi

日本から気軽に行ける海外旅行先として人気がある韓国。昔から人気がある韓国ドラマをはじめ、SNSが発展してからはK-POPアーティストや美容などの情報も目にすることが増え、旅行へ行こうと思っている方も少なくありません。

二泊三日でも十分楽しめる身近な国とはいえ、外国なので支払いについて心配している方もいるのではないでしょうか。

実は、韓国は日本よりもクレジットカードでの支払いがメインになっています。

「じゃあどのクレジットカードがいいの?」「クレジットカードをそもそも持っていないけどどうしよう」「現金じゃダメなの?」そんな疑問を解消するべく、韓国旅行の際におすすめのクレジットカード、メリットやクレジットカード以外の支払い方法について、詳しく説明していきます。

韓国のクレジットカード事情

韓国 クレカ事情

まず、韓国でのクレジットカード事情について説明していきます。

韓国は世界でも有数のキャッシュレス社会

韓国は、キャッシュレス決済が広く普及しています。その証拠に、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が2023年8月に公表している「キャッシュレス・ロードマップ2023」を参照すると、「世界主要国におけるキャッシュレス決済比率(2021年)」において韓国のスコアが95.3%と圧倒的1位の数字になっています。

(参照:キャッシュレス・ロードマップ2023 内、「世界主要国におけるキャッシュレス決済比率(2021年)」。)

2位は中国で83.8%ですので、飛び抜けて韓国のスコアが高いことがわかります。3位以降はオーストラリア72.8%、英国65.1%、シンガポール63.8%と続きます。ちなみに、日本は10位で32.5%です。

韓国が1位の理由は、政府が積極的にキャッシュレス決済、特にクレジットカードの利用を進める施策を推進したからです。1997年にアジア各国の通貨価値が暴落した出来事があり、それをきっかけに個人消費の増加と脱税の防止を目的として始まりました。

具体的には、個人向けの施策としては、年間クレジットカード利用金額の一部所得控除(上限あり)・クレジットカード利用額が一定金額以上の場合毎月行われる宝くじへの参加権利付与、などがあります。法人向けの施策としては、年商240万円以上の店舗はクレジットカード決済の取扱を義務付ける、などがあります。

そのため、個人経営のお店や規模・面積が小さい店であってもキャッシュレス決済に対応している店が多いです。

韓国でキャッシュレス決済をしたい場合、支払いに使えるのは国際ブランドのクレジットカードおよび韓国で作成する交通系ICカードが必要です。日本で普段から利用している交通ICカード・QRコード決済は、韓国では対応していないので注意しましょう。

主要の国際ブランドは基本的に使える

キャッシュレス推進国の韓国では、クレジットカードであればどれでも利用できるのかという疑問が湧いたかもしれません。

結論から言うと、国際ブランドのクレジットカードであれば問題なく利用できます。

国際ブランドとは、世界各国で24時間クレジットカードが利用できる決済システムを提供している会社のことです。日本で主要な国際ブランドはVISA・Mastercard・JCB・American Express(アメックス)・Diners Club(ダイナース)の5つで、これらは全て韓国訪問中も活用できますよ。

韓国旅行の前にクレジットカードを作る方は、自由に自分に合うものを選んで問題ないです。

韓国で使えるおすすめのクレジットカード5選

いざクレジットカードを作りたいと考えて調べてみると、その種類の多さに悩んでしまうかもしれません。韓国はもちろん、その後の海外旅行にも使いやすいおすすめのクレジットカードを紹介していきます。

JCBカードW

クレジットカード 券面 JCBカードW

年会費 ・本会員:永久無料
・家族会員:無料
お申し込み対象 ・18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入のある方
・18歳以上39歳以下で、高校生を除く学生の方
発行ブランド JCB
保険 <旅行傷害保険>
・海外:死亡・後遺障害の場合、最高2,000万円
・国内:なし
<航空機遅延保険>
・海外:なし
・国内:なし
<ショッピングガード保険>
・海外:最高100万円(1事故につき自己負担額10,000円)
・国内:なし
海外キャッシング 可能
還元率 1.0%~10.5%
サービス ETC、QUICPay、家族カード、WEBサービス(MyJCB、MyJチェック)

JCB カードWは、何より高いポイント還元率が魅力のカードです。一般的なJCBカードでは毎月の利用合計金額1,000円(税込)ごとに1ポイントの獲得ですが、JCBカードWは2倍、つまり2ポイントを獲得できます。この還元率は、国内外問わずいつでも適用されています。

さらに、「JCBオリジナルシリーズパートナー」の店舗でJCBカードWで支払いをするとポイント還元率が高くなります。例えば、Amazonやスターバックス、セブンイレブンでの利用だとそれぞれポイントが最大21倍、4倍、4倍となります。

貯まるポイントは「OkiDokiポイント」で、航空券マイルやキャッシュバック、JCBオリジナルシリーズパートナーの店舗での利用が可能です。

食品・雑貨・美容など魅力的な商品が多い韓国では、たくさんお買い物をすると思います。いっぱいお金を使ってしまっても、多くのポイントが還元されるのは嬉しいですよね。

1つだけ注意点があり、それは申し込み条件に年齢制限があることです。18〜39歳の方限定となります。

なお、JCBカードWを保有していて40歳を迎えた場合は、年会費は無料のまま使用することが可能です。申し込みたい場合は、若いうちに手続きすることをおすすめします。

三井住友カード(NL)

年会費 ・本会員:永年無料
・家族会員:永年無料
お申し込み対象 満18歳以上(高校生除く)
発行ブランド Visa、Mastercard
保険 <旅行傷害保険>
海外:最高2,000万円(利用付帯)
国内:なし

希望であれば別の補償プランに変更可能。
・スマホ安心プラン(動産総合保険)
・弁護士安心プラン(弁護士保険)
・ゴルフ安心プラン(ゴルファー保険)
・日常生活安心プラン(個人賠償責任保険)
・ケガ安心プラン(入院保険)
・持ち物安心プラン(携行品損害保険)
海外キャッシング 可能
還元率 通常0.5%(Vポイント)

※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
 その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
 上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。

三井住友カード(NL)は、最近話題のナンバーレスカードです。券面にカード番号・有効期限・セキュリティコードが記載されていません。

確認が必要な場合は、Vpassアプリをダウンロードしておけば簡単に確認することができるので安心です。

万が一韓国で落としてしまったとしても、すぐ悪用されるリスクは少なくなります。セキュリティ重視の方におすすめのクレジットカードです。

また、保険面も安心です。利用付帯ですので、その旅行のツアーや航空券を三井住友カード(NL)で支払っていれば適用されます。韓国旅行以降は海外旅行に行く予定がない方は他の補償プランに自由に変更できます。

注意点は海外事務手数料が2.2%とやや高めなことです。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード

クレジットカード 券面 セゾンパールアメックスカード

年会費 1,100円/税込
※初年度無料
※前年に1円以上のカードご利用で翌年度も無料
お申し込み対象 18歳以上のご連絡可能な方
発行ブランド アメリカン・エキスプレス
保険 なし
海外キャッシング 可能
還元率 QUICpay利用の場合最大2%(永久不滅ポイント)
サービス 家族カード

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、通常時のポイント還元は0.5%と一般的ですが、QUICpayの利用時は還元率が2%になることが特徴のカードです。2%というのはクレジットカード業界でも高いレベルの還元率です。

ポイントは永久不滅ポイントで、有効期限はありません。利用方法としては、Amazonのギフト券・家電・グルメ・他社ポイントへの移行など選択肢は様々です。

年会費に関しても、通常1,100円となっていますが初年度は無料です。2年目以降も前年に1円以上カードを使用していれば無料になります。数万円以上ではなく、1回でも買い物をすれば年会費無料が続くシステムなので、実質無料というお得なカードです。考えて良さそうです。

海外旅行保険はついていないので、リスクに備えて保険がついているクレジットカードが良いと考える方は、当記事で紹介しているJCBカードWやエポスカードなど、年会費無料で保険がついているクレジットカードを2枚目として保有することもおすすめです。

三菱UFJカード

クレジットカード 券面 三菱UFJカード

年会費 ・本会員:無料
・家族会員:無料
お申し込み対象 ・18歳以上で、本人または配偶者に安定継続収入のある方
・18歳以上で、高校生を除く学生の方
発行ブランド Visa、Mastercard、JCB、AMEX
保険 <旅行傷害保険>
海外:最高2,000万円
国内:なし
<ショッピングガード保険>
・海外:年間限度額100万円
・国内:なし
海外キャッシング 可能
還元率 基本0.5%(MUFGカード グローバルポイント)
サービス ETC、家族カード、UnionPay(銀聯)カード

三菱UFJカードは海外旅行損害保険が付帯されていて、工夫すれば最大15%のポイント還元が叶うカードです。18歳以上の学生(高校生は不可)から持つことができます。

三菱UFJカードには3種類あり、一般カード・ゴールドカード・プラチナカードです。利用額や申込者の属性に応じてアップグレードが可能になっています。今回は一般カードについて説明していきます。

年会費は永年無料、タッチ決済にも対応しています。

ポイント還元は基本0.5%ですが、対象店舗の利用+支払い方法・利用金額・アプリのログインなどの条件を達成すると最大15%の還元になって、とてもお得です。

また、三菱UFJカード会員になるとUber Eatsの定額サービスが6ヶ月無料で利用できるといった他のサービスも提供しています。Uber Eatsの定額サービスは月額498円ですので、約3,000円相当がお得になります。入会時のキャンペーンなども実施しているので、この機会にぜひお得にクレジットカードを作ってみてください。

韓国旅行に行くときは保険がついていて安心、普段の生活では高いポイント還元率とサービスが充実と、バランスの取れたカードと言えます。

エポスカード

クレジットカード 券面 エポスカード

年会費 無料
お申し込み対象 高校生を除く満18歳以上で、日本国内に居住されている方
発行ブランド Visa
保険 <旅行傷害保険>
海外:死亡・後遺障害の場合、最高3,000万円
国内:なし
※その他下記の保険も利用付帯
・傷害治療費用
・疾病治療費用
・賠償責任(免責なし)
・救援者費用
・携行品損害(免責3,000円)
海外キャッシング 可能
還元率 通常0.5%(エポスポイント)
サービス 緊急医療アシスタンスサービス

エポスカードは、年会費が無料にも関わらず保険が充実していることが特徴です。

旅行損害保険だけではなく、事故・病気による治療費やカメラやバッグなどの携行品が盗まれた時の補償もついているので、とても手厚いです。年会費が無料でここまでの保険がついているカードは他にありません。

保険だけではなく、海外で万が一があった時に日本語対応をしてくれる「緊急医療アシスタンスサービス」や、提携の病院を紹介してくれて現地の支払い不要で治療を受けられる「海外キャッシュレスサービス」もあります。韓国旅行中の万が一に備えたい方にはエポスカードがおすすめです。

日常生活においても、通常のポイント還元率は0.5%ですが提携店舗で買い物をすると最大2.5%にアップします。また、年に4回行われる「マルコとマルオ」と言うセール期間中は10%オフで買い物ができたりと、お得なイベントもあります。

エポスカード提携の施設・通販でお買い物をする方は恩恵を受けやすいと言えます。

韓国でクレジットカードを使うときの注意点

韓国クレカ 注意点

ここで、キャッシュレス大国韓国でクレジットカードを使う前に、気をつけておくべき点を紹介します。

海外手数料がかかる

日本で作成したクレジットカードを、海外の買い物で使用すると、支払い時に利用代金を日本円に換算する必要があり、そのレート換算された金額に手数料が発生するシステムになっています。

手数料はそれぞれカード発行会社が設定していますが、国内の買い物とは違って、商品の代金にプラスして料金が発生していることを理解しておきましょう。手数料は平均1.5〜3.0%です。

クレジットカードを使わないほうが安くなることもある

クレジットカードを使うと上記の手数料がかかるほか、換算レートの影響によっても料金が上下します。具体的には、海外でクレジットカードを使って支払いをすると、それぞれのカード会社が定めた換算日の為替レートに基づいて日本円に換算されます。

換算レートは日々変動しているので、場合によっては現地で現金に換金した場合のレートより悪い場合もあります。

ですが、これは逆のことも言えて、現金の換金レートよりも良くなる場合もあるので一概には言えません。誰も予測できないことでもあるので、ある程度は仕方がないと思うしかないでしょう。

また、市場で買い物をする際に、クレジットカードだと商品代金に手数料を上乗せされるということもあります。

クレジットカードが使えないこともある

韓国は世界で有数のキャッシュレス先進国であることは先述の通りです。タクシーや個人経営のお店など、数百円の買い物であってもほぼクレジットカードに対応していると考えても問題ないでしょう。

しかし、100%浸透しているわけではありません。年商240万円以下の店舗ではキャッシュレス対応が義務ではないので、例えば市場の屋台や繁華街の露店などでは使えない場合もあります。

規模の小さいお店にも行く予定がある、その可能性に備えたいという場合は多少の現金を用意しておくと安心です。

韓国でクレジットカード以外で使える決済手段

何らかの理由でクレジットカードを作ることに抵抗がある方もいるかもしれません。クレジットカード以外のキャッシュレス決済方法もあるので、紹介していきます。

WOW PASS(ワオパス・ワウパス)

WOWPASSとは、韓国のオレンジスクエア社が開発した、旅行で韓国を訪れた外国人専用のプリペイド決済カードです。

クレジットカードではないので審査は必要なく、韓国現地で誰でも発行できます。日本円でチャージをするとタッチ決済・韓国ウォンの引き出し・公共交通機関の決済に使える、優れものです。

下記でWOWPASSの使い方について詳細を説明しているので、参考にしてみてください。

デビットカード

高校生や審査に落ちてしまったなど、諸事情があってクレジットカードが持てない方には、デビットカードを作るという選択肢もあります。

デビットカードとは、お買い物をするとすぐに口座から引き落としされるシステムのカードです。審査がないので、クレジットカードよりも作るのは簡単です。

韓国でクレジットカードを使うメリット

最後に、韓国でクレジットカードを利用するメリットについてご紹介します。

支払いがスムーズ

何よりのメリットは、支払いがスムーズに行えることです。

現金を利用する場合は、まずどこかで日本円から韓国ウォンへ両替する必要があります。より良いレートで交換するためにあちこち移動したり、現金が足りなくなって再度換金所を探して出向くのは手間ですよね。

また、支払い時もカバンから財布を出して、慣れない貨幣を扱うのも大変ですよね。どの硬貨を出せばいいのか迷ってしまったり、旅行終盤になって手持ちの現金をちょうど使い切るために買い物を調整するとなると、せっかくの旅行が思う存分楽しめなくなってしまいます。

ホテルにチェックインするために、デポジット(保証金)を求められることがあるかもしれません。これも、クレジットカードを持っているだけで支払い能力が裏付けられていることになるので、カードの提示だけで済む場合もあって楽ですよ。

キャッシングが利用できる

クレジットカードを持っていれば、緊急で現金が必要になった場合でも大丈夫です。カードに付与されているキャッシング機能を使って、現地のATMから韓国ウォンを引き出すことができるからです。

ATMは街のあちこちで簡単に見つけることができますし、24時間・日本語表記にも対応しているのでいつでも利用可能です。

手持ちの日本円を使い切ってしまっても、現地で韓国ウォンを引き出せるのは安心ですね。

海外旅行傷害保険がある

最後は保険です。前述でも触れた通り、クレジットカードには決済機能だけでなく、海外旅行中の保証がついているケースが多いです。

海外ではトラブルがつきものです。笑い話にできるトラブルならいいですが、旅行先で突然体調が悪くなってしまった・事故にあって病院に行きたい・何かを盗まれた・買ったものがすぐ壊れてしまったなどの大きなトラブルが起きた時に、保険があると余裕を持って対応ができます。

一点注意すべきことは、クレジットカードの海外旅行傷害保険には2つのパターンがあります。カードを持っているだけで自動的に適用される自動付帯と、旅行のフライト料金・ホテル料金を支払っていれば適用される利用付帯です。

自分の持っているクレジットカードがどちらなのか確認しておきましょう。

まとめ

キャッシュレス先進国・韓国へ旅行に行く際におすすめのクレジットカードとメリット・注意点などを紹介しました。

クレジットカードを持っていると、決済しやすいだけなく、換金の手間が省ける・保険が付帯されている・ポイントが貯まるなどの特徴があります。

それぞれの価値観に合わせて適切なクレジットカードを選ぶことが重要です。万が一に備えたい心配症の方はエポスカード、ポイント還元率を重視するならJCBカードWかセゾンパール・アメリカン・エクスプレスカードがおすすめです。

クレジットカードを利用して、快適で楽しい韓国旅行にしましょう!

この記事を書いた人

mochi