売り上げが給食支援になるアフリカ産サステナブルコーヒー「ウォームハーツコーヒークラブ」で社会貢献を

2025.01.24

画像提供元:ウォームハーツコーヒークラブ

introduction

 

「おなかを減らしているすべての子どもに給食を!」という長期目標を掲げて、学校支援活動に取り組む、特定非営利活動法人聖母さんでは、売り上げが給食支援になる、アフリカ産サステナブルコーヒーを販売しています。焙煎したての美味しい本格コーヒーを飲むだけで、アフリカの恵まれない子どもたちに給食を届けられる社会貢献の仕組みを構築しました。

本日は、世界中の貧困によって食事のできない子ども達をなくすための給食支援を行う、特定非営利活動法人聖母の山田さんへ取材させていただきます。

山田真人
2016年にマラウイと出会う。渡航経験を経て、就職先の英国通信事業社のMobell社とマラウイの給食支援を開始。Mobellの””Not Only Travel the World, but Change the World!”” という理念に合わせて、世界を旅しながら、マラウイの給食支援に関わる通信事業の営業として勤務する。その後、NPO法人せいぼの代表に就任。現在は、フェアトレードコーヒーの魅力を日本の学生などに伝えつつ、資金調達を実施している。今後は、マラウイでの活動に関わる方々の感動や思いを多くの方へと届けられるよう実施予定。

NPO法人せいぼの事業内容や理念について教えてください。

画像引用元:ウォームハーツコーヒークラブ

アフリカの人口は今後も拡大が見込まれています。マラウイを通して、アフリカで暮らす子どもたちの未来を、日本の子供たち、学生、企業とともに支えていくネットワークとしての役割を担っていきたいです。

そしてそれがフェアトレードや教育事業の推進へと繋がることで、将来的には多くの人がマラウイに旅をしたいと思っていただけるような事業となっています。

「本格コーヒーで社会貢献を」というミッションを掲げていますが、この理念はエコツーリズムや地域振興とどのように結びついていますか?

画像提供元:ウォームハーツコーヒークラブ

支援企業である「アタカ通商株式会社」様と、フェアトレードという概念を元にした教育事業を実施しています。SDGsを理念としてではなく体感するためには、実際に現地へと赴き、日本では得られない価値観を得ることが重要です。

現地には、スタッフや赴任している日本人教員などの協力者がいます。彼らと協力してマラウイを紹介していくことが、広い意味でエコツーリズムと繋がると考えています。そこからさらに現地の自然環境へも視野を広げていただき、今後私たちができることについて、考えていくきっかけにしていただけたら嬉しいです。

マラウイコーヒーの製造・販売プロセスには、どのようにSDGsの目標が反映されていますか?特に注力している目標を教えてください。

画像引用元:ウォームハーツコーヒークラブ

「つくる責任・つかう責任」に関連して、2018年に団体スタッフが現地を訪問しました。その際に知り得たフェアトレードの製造の仕組み、現地の自然栽培の製造プロセスを記録し、日本の幼稚園~大学にて幅広く告知することで、国内におけるマラウイのコーヒー産業に対しての啓蒙だけでなく、教育事業にも繋げています。

また、売り上げが給食支援に繋がることから、「貧困をなくそう」や「質の高い教育をみんなに」という目標達成にも繋げていきたいです。給食支援に繋がるフェアトレードコーヒーは、SDGsのゴールに繋がっていると考えています。その製造プロセスについての教育にも力を入れていきたいです。

製造・販売において、環境への負荷を減らすための具体的な取り組み(例:廃棄物削減、リサイクル、カーボンオフセットなど)を教えてください。

画像提供元:ウォームハーツコーヒークラブ

コーヒーのパッケージ作製において、なるべくプラスチック削減をするための施策を、日本国内の企業と実施しています。新宿区の「新宿エコクラブ」など行政の動きとも提携して、コーヒーかすを使用したワークショップを開催しました。未来の世代である子どもたちに対して、エコに繋がる意識の啓蒙に繋げていけたらと考えています。

また、大学のサステナビリティの動きとも連携し、マラウイで生産されたコーヒーが販売後、生産国に給食支援に戻っていく過程についても伝えています。

マラウイへの渡航経験で特に印象に残ったエピソードを教えてください。

画像提供元:ウォームハーツコーヒークラブ

破損してしまった車の破片の金属を鍋にして、じゃがいもを焼いて販売していた人々の姿を見て、工夫次第で身近なもので現金収入を得て暮らしていくことができることを目にしました。

その経験が事業や社会貢献活動にどのような影響を与えましたか?

画像引用元:ウォームハーツコーヒークラブ

マラウイと日本と繋ぐもので、特に日本人に対して現地産物でアピールできるものがないかと考えました。その際にコーヒーという自然環境を見つけ、コーヒー生豆の輸入卸売業の会社を行っているアタカ通商株式会社様と提携しました。

コーヒーを毎日飲む方は多いと思います。コーヒーという日々の習慣を経て、フェアトレード性、環境への意識、そしてマラウイの子どもたちの気持ちの動きについて、日本で暮らす方々へ届けることができています。

コーヒーを通じた「持続可能なサプライチェーン」の構築において、課題と成功事例について教えてください。

画像提供元:ウォームハーツコーヒークラブ

支援企業であるMobell社、アタカ通商株式会社様、焙煎を特別価格で実施して頂いているライブコーヒー株式会社様が、マラウイ産コーヒーを市場へ出すことを、SDGsのゴールに繋がっていると感じてくださっています。このようにマラウイ産コーヒーの流通を増やしていくことに、支援企業様が長期的なメリットを感じて協力してくださっていることが、大きな成功事例です。

一方で、現地ではマラウイという内陸国の環境から、港までコーヒーを運ぶまでの時間や農園の労力に課題が残っています。さらに農夫の方が給料を得るまでの時間も長くなっており、今後のテーマのひとつです。

ウォームハーツコーヒークラブが目指す未来像には、どのような「ななめうえ」のチャレンジが含まれていますか?

画像引用元:ウォームハーツコーヒークラブ

多くの方にマラウイコーヒーをお届けすることが、現地の自然や人々のことに深い関心を持っていただく機会になるのではないかと思っています。将来的には現地へ行っていただき、マラウイで暮らす方々と交流をすることによって、新たな価値観を得て欲しいです。

マラウイコーヒーは、エコツーリズムや観光分野に影響を与える可能性も秘めていますね。

画像引用元:ウォームハーツコーヒークラブ

日本の教育事業や企業様との協働、個人のコーヒー購入者や寄付者の皆さまと繋がることによって、現地の人とオンラインで交流したり、スタッフからの現地のストーリーをお届けしたりするなど、まるで旅をしているかのような体験ができるのではないかと考えています。

最後に、コーヒーを手にした方々へメッセージをお願いします

画像引用元:ウォームハーツコーヒークラブ

コーヒーという自然環境は、マラウイという国が成長する上で重要な商品であると考えています。コーヒーを通してマラウイの現状を知って頂き、エコへの関心を深めた上で、将来的に渡航してみたいと感じてもらえたら幸いです。

まとめ

画像引用元:ウォームハーツコーヒークラブ

マラウイでは、現在初等教育は無償化されています。しかし、マラウイ国内の70%程度の家庭が農業に従事しており、子どもたちは朝から家族の仕事を手伝うケースが多く、通学よりも仕事の手伝いが優先されてしまうことがあるのが実情です。そのような環境ではありますが、学校給食が毎朝提供されることによって、子どもたちが学校に通う動機ができます。

給食支援を続けていくことによって、子どもたちを積極的に学校に送り出してくれる習慣ができあがっていくのではないでしょうか。特定非営利活動法人聖母さんの今後の取り組みが楽しみです。本日は、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

基本情報

提供団体 特定非営利活動法人聖母
所在地 東京都北区赤羽西6-4-12
連絡先 090-3426-0734
代表者 山田 真人
公式サイト https://www.seibojapan.or.jp/

 

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