遊び心と革新性で子ども達の未来を彩る 「株式会社BUB」の魅力

2025.04.17

株式会社BUB 代表 一戸悠人さんへインタビュー

引用:株式会社BUB公式サイト

			
一戸悠人
北海道出身。青山学院大学卒業後、リクルートキャリアで営業やイベント企画に従事し、学生時代のバックパッカー経験をきっかけに2018年、26歳でBUBを創業。「きっかけが未来をつくる」をビジョンに掲げ、地域の魅力を気軽に体験できる場を提供することを目指す。 「BUB RESORT」「天才キャンプ」など多様な事業を展開し、人生を変える体験を重視。iU客員准教授として教育にも携わり、「枠を飛び出し、素人であり続ける」を信条に挑戦。2025年にはベストベンチャー100に選出され2030年までにグローバル50拠点展開と年間100万人来場を目標に、IPOも視野に入れている。

Introduction

引用:株式会社BUB公式サイト

「株式会社BUB」は、地域に根ざした体験型宿泊施設を中心に、地域活性化にも積極的に取り組んでいます。地元の人々との交流や、その土地ならではの文化に触れる機会を提供することで、観光客と地域双方に新たな魅力と活力を生み出している会社です。

株式会社BUB代表取締役社長の一戸悠人さんに、地域との共創にかける想いや、その具体的な取り組みについて詳しくお話を伺いました。

貴社の事業内容や理念について教えてください。

引用:株式会社BUB公式サイト

一戸さん:

株式会社BUBは、「きっかけが未来をつくる」という理念のもと、人生を変えるような体験を提供する泊まれるテーマパーク「BUB RESORT」を運営しています。現在、千葉・八ヶ岳の2拠点に加え、1月に浅草で英語を使いながら日本文化を学べる「BUB ACTIVITY CENTER Asakusa」を開業、4月25日に「BUB RESORT Tsukuba」も展開予定です。宿泊しながら遊び、学べる環境を通じて、探究心を育み、自己成長と視野の拡大を促進します。地域資源を活かした体験型プログラムで地域創生にも貢献しています。また、社員一人ひとりの成長も重視し、個人と会社のVISIONを重ねた目標設定や挑戦できる環境を整備。世界中の体験を「きっかけ」に変え、すべての人に届けることで、未来をより豊かにすることを目指しています。

「きっかけが未来をつくる」というミッションを、エコツーリズムの観点でどのように体現されていますか?

引用:株式会社BUB公式サイト

一戸さん:

株式会社BUBが運営する「BUB RESORT」は、各施設でアクティビティや食事を通じてエコツーリズムを実践し、地域資源を活かした体験を提供しています。

例えば、八ヶ岳は敷地内の森を活かした白樺の樹液を使ったジュース作りや森に生息する植物を使った標本作りを行っています。また、野生の鹿やフクロウを見つけに行くナイトサファリなども楽しめます。

長生村では、地元の長生村で取れた蕎麦粉を使った蕎麦打ち、千葉の地酒体験、夏には一宮海岸でのサーフィン体験などをおこなっています。

引用:株式会社BUB公式サイト

ー地域の魅力を伝えるようにどのような工夫がされていますか?

一戸さん:

施設スタッフ(クルー)は、開発段階からアクティビティの中に地域の特徴的な要素を組み込みます。年間7シーズンのアクティビティは各シーズン前にクルーが社内検定を取り、地域の魅力を発信できるプロとしてサービスを提供しています。さらに、体験の中に歴史や文化のクイズや紙芝居などを使って説明を加えることで、子供も理解しやすい内容で地域固有の魅力を理解していただき、保全につながっていくことを目指しています。

ー子供たちにも分かりやすく地域の魅力を伝えることができるんですね。年間1万人以上の方々に届ける体験が、きっかけをどのように作り出しているのでしょうか?

一戸さん:

毎日30種類の体験を年間1万人以上の方に届けることによって、30万回のきっかけの創出を行っています。

また、「トタベル(土地を食べる)」をコンセプトに、地元直送の新鮮な野菜や地酒を使用した料理、生産者の想いが詰まった朝どれ野菜の朝食など、食を通じた地域との繋がりを大切にしています。食事の近くに生産者さんの顔と名前が書かれたPOPを設置し、どこの誰が作ったのかが分かるようにしています。

数あるSDGsの目標の中で、特に注力しているものや、優先順位をつけている分野はありますか?

引用:株式会社BUB公式サイト

一戸さん:

株式会社BUBは、SDGsの主要な2つの目標に焦点を当て、持続可能な観光と地域発展の実現に貢献しています。

ー1つ目の目標について教えて下さい。

一戸さん:

まず、「質の高い教育をみんなに」の実現に向けて、火起こし体験やカイロ作り、天気の実験・テンポドロップ作りなど、子供たちの好奇心や探究心を刺激する多彩なアクティビティを提供しています。これらの体験を通じて、参加者は自然との関わり方や持続可能な社会について深く考えるきっかけを得ることができます。さらに、定期的に子供向けイベントを開催し、アクティビティを無料で提供する機会も設けています。今年2月には台東区の小学生120名を招待し、「使える英語」を学ぶ機会を提供しました。この取り組みを通じて、子供たちに訪日外国人とコミュニケーションを取るための実践的な英語力を育むことを目指しています。

引用:株式会社BUB公式サイト

ー子供たちの実体験を通じた質の高い教育を目指しているのですね。2つ目の目標についてはどの様な取り組みをされていますか?

一戸さん:

2つ目の目標「働きがいも経済成長も」については、働きがいのある職場環境の創出と地域に観光客を呼び組むことで実現に向けて取り組んでいます。

BUB RESORTは従業員に対して成長支援制度を設け、やりがいのある職場環境の創出に努めています。入社3年目の26歳の支配人など、行動主義に基づいて手を挙げた社員に行動機会を与え、その結果がチームの成果や評価につながるという、従来の日本の雇用形態とは異なる新しい働き方を実践しています。

引用:株式会社BUB公式サイト

また、BUB RESORTは地方に宿泊施設を建設し、旅の目的地を作ることで地域に観光客を呼び込むきっかけを提供しています。年間1万人以上が訪ねるBUB RESORTの数が増えることで、さまざまな地域に人々を呼び込むことができ、日本の衰退した地域を再構築する一助となることを目指しています。

施設を運営する地域との連携や、地域の文化・自然資源を活用した観光プログラムにはどのようなものがありますか?

引用:株式会社BUB公式サイト

一戸さん:

BUB RESORTでは、施設を運営する地域との密接な連携を重視し、地域の文化や自然資源を活用した複数の観光プログラムを提供しています。

特に「ロングステイ」プランでは、各拠点の特色を活かし、その土地ならではの本格的な体験を提供しています。

一例として、八ヶ岳では標高1,400mの自然環境を活かしたスキーや渓流釣り、トレッキング、長生村では一宮海岸に近い立地を活かしたサーフィン、地域農家と連携した収穫体験や、合鴨農法を取り入れた食文化体験などを実施しています。

これらのプログラムを通じて、ご宿泊者様が地域の魅力を深く体験できるだけでなく、地元の生産者や住民との交流を促進し、観光を通じた地域活性化にも貢献しています。BUB RESORTは、単なる宿泊施設ではなく、地域の文化や自然と触れ合う場としての役割も果たしています。各地の特色を活かした体験を通じて、訪れる人々にその土地ならではの魅力を伝えるとともに、地域住民との交流を生み出し、持続可能な観光のモデルを確立しています。

ー地域住民との文化交流を行いながら資源活用に繋げられる体験はとても興味深いですね。季節性を感じられるイベントなども行われていますか?

一戸さん:

2024年の冬には千葉の冬の観光を盛り上げるためにアウトレットや鋸山ロープウェイなどの周辺14施設と協力し、地域をめぐる体験付きクーポンパンフレットを開発しました。

今後も地域との協力を深めながら、新たな体験プログラムを開発し、観光を通じた地域活性化に貢献していきます。

運営において、環境負荷を減らすために工夫していることや具体的な施策があれば教えてください。

引用:株式会社BUB公式サイト

一戸さん:

千葉県にある「BUB RESORT」では、環境負荷を減らすためにデジタル技術の活用とサステナブルな施設設計を取り入れています。
チェックイン・チェックアウトの手続きをLINEで簡素化することで、紙の使用を最小限に抑え、運営のデジタル化を推進しています。

ーデジタル化によって、効率化だけでなく環境にも配慮されているんですね。施設の設計についても、何か特徴があるのでしょうか?

一戸さん:

「記憶に残らない」施設設計をコンセプトに、過剰な装飾を控え、自然素材や既存の環境を活かした空間づくりを行っています。例えば、長生村では使われなくなった廃校を活用して、宿泊施設を展開したほか、八ヶ岳にある旧林間学校も再利用し、宿泊施設として新たに生まれ変わらせました。

ー廃校や林間学校を再活用されているんですね。施設の中でも、何かこだわっていることはありますか?

一戸さん:

具体的には、あえて部屋にテレビを設置せず、自然の中での体験に没頭できる環境を整えることで、訪れる人々に五感を使った本質的な体験を提供しています。

ー自然をじっくり感じる環境づくりに加えて、何か体験型のプログラムもあるのでしょうか?

一戸さん:

手作業で行う田植え体験や収穫体験を通して、「食」について考える機会を作り、フードロス削減に貢献しています。

貴社が提供している体験の中で、「これは他では体験できない!」という“ななめうえ”なプログラムやサービスがあれば教えてください。

引用:株式会社BUB公式サイト

一戸さん:

千葉県にあるグランピング施設「BUB RESORT」では、年間200種類以上のアクティビティを提供し、事前予約や追加料金なしで自由に参加できる、本格的で没入感のある体験を実現しています。圧倒的なプログラムの量と質により、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる多彩なアクティビティが揃っており、訪れるすべての人に特別な時間を提供します。

ー200種類も!想像しただけでワクワクしてきますね。その中でも特に一戸さんのおすすめプログラムはありますか?

一戸さん:

200種類の中でも特徴的なプログラムの一つが、夕食を食べ終えた子どもたちが参加する「キッズタイム」と呼ばれる時間です。この時間は、クルーが子供たちを遊びに連れ出し、その日に出会った仲間と一緒に冒険するプログラムです。例えば夜の森に出かけて野生の鹿を見つけに行きます。その間、大人は落ち着いて会話を楽しみながら、食事の時間を満喫できます。

 

BUB RESORTでは、こうした細やかな工夫を通じて、子どもたちにとっては新しい友達との出会いや冒険の時間を、大人にとっては贅沢でリラックスしたひとときを提供し、家族全員が満足できる滞在体験を実現しています。

ー子供たちにとってとても有意義な時間を過ごせるプログラムが充実しているのですね。

一戸さん:

沢山ある中でも「天才キャンプ」という子供だけの体験プログラムを提供し、子供の自立心と協調性を養う体験も行っています。

引用:株式会社BUB公式サイト

こちらは子供だけで2泊3日を過ごし、施設を飛び出した超本格体験を行うプログラムです。

夏には富士山登頂に成功し、秋には狩猟体験で鹿の解体から鹿肉を食べるところまでを行い、命の大切さや本当の意味での「いただく」ことを学ぶ体験などを行いました。また、竹から筏を作り、川下りをするなど実に様々な体験を提供しています。

 

今後、エコツーリズムや持続可能な観光の分野で、挑戦したいことやビジョンをお聞かせください。

引用:株式会社BUB人事部公式Instagram

株式会社BUBのビジョンは、「きっかけが未来をつくる」という理念のもと、単なるリゾート施設にとどまらず、地域社会の発展や地球環境の保全にも貢献する存在となることです。将来的には、世界中にエコツーリズムの拠点を広げ、持続可能な観光の新しいモデルを提供し、観光業が地域社会や環境に与える影響を最小限に抑えながら、地元の文化や自然を最大限に引き出す役割を果たしたいと考えています。

さらに、BUB RESORTは、体験を重視した新しい観光の形を推進し、世界中の人々が相互に関わり合う機会を提供します。例えば、アフリカやアジア、アメリカなどの地域にBUB RESORTの拠点を拡大し、家族旅行の枠を超え、誰もがどこでも旅行に行ける世界を作り上げます。また、子供たちが世界各地を旅しながら学ぶ無国籍の学校B.E.D.Q.(BUB Earthbound Discovery Quest)の展開など、グローバルな視点で新しい教育や交流の機会を提供します。

これにより、子供たちの教育格差や地域格差をなくし、心の豊かさと地域経済の成長を創出することで、最終的に「世界平和」の実現に貢献したいと考えています。

基本情報

会社名 株式会社BUB
設立 2018年10月29日
電話番号 0475-36-7770
代表取締役 一戸 悠人
公式Webサイト https://www.bub-inc.com/

まとめ

引用:株式会社BUB公式サイト

今回のインタビューを通じて、株式会社BUBが単なる宿泊施設ではなく、「体験」そのものをデザインし、提供することで人々の人生を豊かに彩る企業であることを改めて認識しました。代表取締役 一戸さんの熱意と、革新的なアイデアに裏打ちされた株式会社BUBの取り組みは、観光業界に新たな可能性を示唆しています。

今後、株式会社BUBがどのような感動体験を私たちに届けてくれるのか、その進化がますます楽しみですね。

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