思わず振り返るほどの美しさ!国宝・見返りの塔がある「大法寺」の魅力をご紹介!

2024.09.11

今回は長野県にある大法寺さんを取材させて頂きました!

長野県の山あいにひっそりと佇む大法寺さん。その静寂の中には、時を超えて受け継がれてきた歴史と文化が息づいています。特に、国宝に指定された「見返りの塔(三重塔)」は、大法寺さんのシンボルであり、訪れる人々を魅了します。

四季折々の自然の美しさと相まって、訪れるたびに異なる表情を見せるこの寺院は、心の平穏を求める現代人にとって、まさに癒しの場と言えるでしょう。

今回は、大法寺さんの魅力を紹介します。

大法寺の想い

写真引用:公式サイト

大法寺は、東山道のわきに飛鳥時代に開山された信州最古の寺院の一つです。藤原鎌足の子である定慧上人によって開かれたこの寺は、藤原家ゆかりの深い歴史を持っています。

特に国宝に指定された「見返りの塔」として名高い三重塔は、その完成度の高さから塔の美しい姿を見る者を魅了。ついふり返り眺めてしまうことから、いつしか「見返りの塔」と呼ばれ多くの人々に親しまれています。

また大法寺は、歴史的な建造物だけでなく、厄除けや開運を祈願する場としても広く知られています。

観音堂に安置されている「十一面観音菩薩」は、平安時代より厄除開運として人々から信仰され、そのやさしいお姿は、訪れる者に安らぎと癒しを与えてくれます。さらに、現存する日本最古のしゃちほこが祀られている厨子も見どころのひとつです。

写真引用:公式サイト

春にはさくら、はなもも、つつじが咲き乱れ、夏にはあじさいが彩りを添え、秋には鮮やかな紅葉が境内を彩り、四季折々の信州の自然を楽しめるのも大法寺の魅力の一つです。

これらの花々をデザインした御朱印は参拝の思い出として多くの人々に人気となっています。

写真引用:公式サイト

境内には樹齢500年を超える榧(かや)の木や、異なる二つの木がまるで一つの木のように繋がっている「連理の木」なども。自然と歴史が調和した風景が広がっています。

大法寺で注力しているイベントとは?

写真引用:公式サイト

大法寺では、さまざまな活動やイベントを行っています。

毎年4月21日には「大般若経会」奉修され、大般若経600巻の転読するとともに、観音堂に祀られている「十一面観音菩薩」が御開帳されます。この儀式は、一年の厄除けと開運を願う多くの参拝者にとって、一年のスタートを新たにする重要な行事です。

心を込めて経を読む僧侶たちの姿に触れ、清らかな気持ちで新しい一年を迎えたい方にとっては、欠かせない体験となるでしょう。

写真引用:公式サイト

また、境内にある「青木村郷土美術館」では「写経体験」を行っています。写経は心を静め、自分自身と向き合う貴重な時間を過ごせるため人気を集めています。

筆を持ち、経文を一字一字丁寧に書き写すことで、日常の忙しさから解放され、心が浄化されるようなひと時を味わえるでしょう。初めての方でも体験しやすいよう、用具は全て用意されており、気軽に参加できるのも魅力です。

さらに、訪れる人々が季節ごとに異なる景色を楽しめるよう境内やその周辺の環境整備にも力を入れており、支障木の伐採や新たな植樹を実施。

さくらやはなもも、つつじ、あじさい、紅葉などの植物が境内を彩ります。これにより、春の花見や夏の涼を求める散策、秋の紅葉狩りなど、四季折々の自然美を楽しめる魅力が盛りだくさんです。

私たちがおすすめする大法寺の見どころ

信州の山あいに佇むこの寺院には、歴史と文化が溶け合った特別な魅力があります。大法寺に足を運び、その美しさと神秘に触れることで、心が洗われるような時間を過ごしてみませんか?

国宝「見返りの塔」:その美しさに目を奪われる三重塔

写真引用:公式サイト

大法寺の象徴ともいえる国宝に指定された三重塔。訪れる人々が思わず振り返り眺めてしまうことから「見返りの塔」の名でも親しまれ、日本一美しい塔とされております。

奈良や京都の名所にも劣らない完成度の高さを誇り、信州の片田舎にあるとは思えないほどの美しさで知られています。ぜひ、実際に足を運んで、その独特の美しさを目に焼き付けてください。

観音堂と重要文化財:開運のパワースポット

大法寺のもう一つの見どころは、観音堂です。ここには「十一面観音立像」や「普賢菩薩立像」といった重要文化財が安置されています。

これらの像は、平安時代から開運のご利益があるとされ、多くの参拝者から信仰されてきました。特に「十一面観音立像」は、その神々しい姿が印象的で、一目見るだけで心が澄み渡るような感覚を覚えることでしょう。訪れる際には、ぜひこの観音堂で静かな祈りの時間を過ごしてみてはいかかでしょうか?

日本最古の「しゃちほこ」が祀られる重要文化財厨子!

写真引用:公式サイト

大法寺の観音堂ある重要文化財厨子の屋根には、「しゃちほこ」が祀られており、現存する我が国最古のしゃちほことされています。この「しゃちほこ」は、大変貴重な歴史的遺産であり、その存在自体が大法寺の長い歴史を物語っています。

「しゃちほこ」は火除けや魔除けの象徴として信仰されており、この最古の「しゃちほこ」が今も大切に守られていることは、寺院の強い信仰と文化の継承の証とも言えるでしょう。

私たちがおすすめする大法寺の魅力

写真引用:公式サイト

大法寺は、信州の豊かな自然に囲まれた小さな村に佇んでいます。奈良時代から続く長い歴史の中で、この地は文化が花開き、多くの人々の信仰を集めてきました。

三方を緑豊かな山々に囲まれた静かな場所ですが、東山道が村を東西に走っていたため、奈良時代より文化が栄えていました。寺院そのものの歴史はもちろんのこと、村の歴史もまた興味深いものがあります。江戸時代には「百姓一揆」が頻繁に起こり、「義民の里」としての歴史がある村です。

また、信州でもトップクラスの温質を誇る「田沢温泉」や「沓掛温泉」があります。ゆったりとした時間を過ごすのに最適で、長旅の疲れをじんわりと癒してくれます。さらに、「東急電鉄」を開業した「五島慶太翁」の生まれ故郷でもあり、秋には松茸などのキノコ狩りも楽しめます。

他にも信州らしい郷土料理も楽しめ、村固有の品種である「タチアカネそば」が有名です。その独特な風味と食感は、一度味わうと忘れられない美味しさです。

大法寺が受け継ぎたいもの

写真引用:公式サイト

境内には、さくらやはなもも、つつじ、あじさい、紅葉など四季折々の植物が植樹され、訪れるたびに新たな自然の美しさを感じられます。

また、国宝「見返りの塔」やしゃちほこといった歴史的な遺産も、過去から未来へと受け継ぐべき大切なもの。その保存とともにそれらを通じて感じられる「歴史の重み」を訪れる人々に伝えたいと願っています。

大法寺が目指すのは、単なる歴史的な観光地ではなく、信州の美しい自然と飛鳥時代からの歴史を感じていただける古刹。訪れる人々が心の安らぎと癒しを得られるパワースポットを目指しています。

基本情報

  • 住所:〒386-1603 長野県小県郡青木村当郷2052
  • TEL:0268-49-2256
  • FAX:0268-49-2353
  • 営業時間:夏期(4月~10月)9時~17時/冬期(11月~3月)9時~16時
  • 御料金・拝観料:大人<300円>・障がい者手帳所有者<200円>・小中学生<100円>・特別拝観<700円>
  • 日本最古の鯱/十一面観音菩薩/普賢菩薩:御朱印<300円>・ご祈祷(要予約)<個人:5,000円/法人:10,000円>・かやの実<500円>  

アクセス

公共交通機関でお越しの場合

  • JR上田駅利用の場合:千曲バス青木線⑮(上田駅お城口バス停1番)にて当郷バス停下車。当郷バス停より徒歩15分または、上田交通別所線にて別所温泉駅に移動。②別所温泉駅よりタクシーで15分。
  • 別所温泉宿泊の場合:タクシーで15分または、バスツアーの利用。
  • JR松本駅利用の場合:①ぽっかぽか号(要予約)にて別所温泉に移動。②別所温泉よりタクシーで15分。

お車でお越しの場合

  • 高速道路をご利用の方:<東京・軽井沢方面から上田菅平IC>・<名古屋・松本方面から麻績IC>・<長野・新潟方面から坂城IC>

駐車場

  • 第一駐車場(本堂近く):大型バス4台・普通自動車10台
  • 第二駐車場(参道入口):普通自動車9台※共に無料・トイレ完備

別所温泉からお越しの方

  • 自動車での移動:別所温泉駅の交差点を「青木村・大法寺」「麻績IC」方面にお進みください。
  • バスでの移動:別所温泉旅館組合によるバスツアーが便利です。
  • タクシーでの移動:別所温泉からおよそ15分程度で大法寺につきます。
  • 国宝と国宝を結ぶ遊歩道:安楽寺国宝三重の塔から大法寺まで遊歩道が整備されています。およそ1時間半の峠道のトレッキングを楽しめます。※安楽寺周辺では、案内指示に従いお進み頂くようお願い致します。
  • 夫神岳山頂登山:信州百山に指定されている夫神岳に登り、大法寺まで歩けます。標高1,250mの山頂を通るおよそ5時間の登山コースです。

大法寺のまとめ

写真引用:公式サイト

大法寺は、長野県の静かな山間に佇む歴史ある寺院です。

国宝「見返りの塔」や現存する日本最古のしゃちほこを有し、信仰と文化の中心地として長い歴史を持っています。その魅力は、古来から続く信仰とともに、四季折々の自然の美しさを楽しみ、歴史の深みと自然の恵みが融合した寺院を訪れる人々に心の癒しを提供する特別な場所です。

ぜひ、次の旅の目的地に大法寺を選んでみてはいかがでしょうか。

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