栽培から販売まで一気通貫!へちまの魅力を広げる『有限会社へちま産業』の40年続く無農薬栽培について

2025.01.21

Introduction

画像提供元:有限会社へちま産業

『有限会社へちま産業』は、富山県射水市で40年続く無農薬栽培のへちまを栽培し、肌にも体にも優しい魅力溢れる商品を販売している会社。

肌にも体にもやさしい魅力あふれる「へちま」を現代生活を送る方々に「知っていただきたい、使っていただきたい、そして後世に残していきたい。」そんな想いで活動されています。

長年培ってきたノウハウを活かし、自然素材の「へちま」を原料とした多彩な商品を提供しています。

主な製品には、へちまローション、へちまスポンジ、へちま石けん、へちま中敷など、エコロジーや自然派志向の方々から高い評価を得ています。

本日は、無農薬こだわり40年、へちまを種から育て、栽培・収穫・加工・製造販売まで一貫した製品作りをされている有限会社へちま産業の瀧田さんを取材させて頂きました。

瀧田 秀成
1965年富山県生まれ、東京農業大学醸造学科卒業、卒業と同時に父の経営する有限会社へちま産業に入社、1996年に代表取締役に就任。

貴社の事業内容や理念について教えてください。

画像提供元:有限会社へちま産業

瀧田さん:

弊社は「毎日のくらしに へちまのここち良さを」をテーマに、富山県射水市でヘチマの専門企業として活動をしています。

へちまの栽培では、農薬を一切使用せず、土づくりから徹底した管理を行うことが私たちのこだわりです。無農薬栽培により、高品質で安心・安全なへちまをお客様に提供しています。

収穫されたへちまは、その特性を最大限に生かした製品づくりを行なっており、例えば、へちま水を抽出して作られるスキンケア製品は、天然の保湿力を活かした無添加化粧水として人気です。

また、へちま繊維はボティ用や食器洗い用のたわしなど、他にもインテリアオブジェとしてお正月用のリースなども作っています。

貴社の40年続く無農薬栽培というミッションが、エコツーリズムの推進や観光のつながりにどの様な取り組みを行なっているのでしょうか。

画像提供元:有限会社へちま産業

瀧田さん:

約40年前に、全国的に村おこし町おこしが叫ばれ、大島町(現在の射水市)を代表する特産物を作ろうと有志が集まり、へちま生産の取り組みが始まりました。

創業以来、安心で安全なへちまをお届けしたいという思いから、農薬を使用しない農法でひとつひとつ手間をかけて大切に育ててきました。

最近では、便利になっている一方で、添加物などの影響で化学物質過敏症の方が年々増えているように感じますが、このような方にも、弊社のへちま製品は安心してご使用いただいています。

無農薬栽培の取り組みを広く知っていただくために、エコツーリズムの視点から観光との連携を推進していて、へちま畑の見学ツアーや製品ができるまでのプロセスを体験できるプログラムを開催しています。

お客様には「どこの誰が、どのような思いで、どのようにして製品を作っているのか」を直接感じていただきたいです。

この様な取り組みを通じて、製品の背景や無農薬栽培の価値を深く知っていただくだけでなく、自然と触れ合う貴重な機会を提供しています。

無農薬栽培というミッションは、単なる農業活動にとどまらず、自然の力を活かした農業の魅力を体験していただきながら、地域と人々をつなぐ架け橋となる活動を続けていきたいと思います。

現在製造している製品の中で特に人気のある商品とその特徴を教えてください。

画像提供元:有限会社へちま産業 

瀧田さん:

製品の中で特に人気があるのが「へちまローション」です。防腐剤や添加物を一切使用せず、100%純粋なヘチマ水のみで作られた無添加の製品です。

そのため、非常に低刺激で、お花の敏感な赤ちゃんのオムツかぶれやアトピー、化学物質過敏症などで悩む方にも安心して使用してもらえいます。無添加なので、もし万が一、口に入っても問題がないのは安心してもらえるポイントです。

多くのお客様から感謝の声をいただき、特に化学物質過敏症の方から「このヘチマ水だけが使える」と言われた時は、この製品を作り続けて本当に良かったと感じました。

肌の敏感な方や健康志向の方にとって、自分たちが育てたへちまが役に立っているという事実は、何ものにも代えがたい喜びです。

-「へちまローション」は環境にも配慮された製品と伺いました。

瀧田さん:

「へちまローション」の容器には、ガラス容器を採用しています。

プラスチック容器ではなくリサイクル可能なガラス容器を選ぶことで、製品使用後の環境への影響を最小限に抑えることができています。

「へちまローション」は、人にも環境にも優しい製品として、自然派のライフスタイルを大切にしたい方はもちろん、敏感肌やアトピー、化学物質過敏症の方にもぜひ試してもらいたいですね。

有限会社へちま産業の活動がSDGsの目標にどのように結びついているか教えてください。

画像提供元:有限会社へちま産業

瀧田さん:

弊社の活動は、SDGs目標「12 つくる責任 つかう責任」に深く結びついています。

弊社が作っている製品は、無農薬で栽培されたへちまを原材料としており、環境に配慮したものづくりを実現しています。

無農薬によって土壌や水質への影響を軽減し、地球環境を守る持続可能な農業を実践し、環境負担を抑えながら、消費者に安心・安全な製品を提供するという想いと繋がります。

また、へちま繊維を使用した製品のボディ用や食器用のたわし、環境に優しい自然素材を最大限に生かしは、「つかう責任」を実践。

使い古してボロボロになったへちまは、土に埋めれば自然に還すことができるのが特徴で、廃棄物の削減や環境の負担軽減に貢献できると同時に、持続可能なものづくりを実現しています。

40年間にわたる無農薬栽培について

無農薬栽培を40年間続ける中で、「これは一番大変だった」というエピソードや、「この瞬間にやっていてよかった」と感じた出来事があれば教えてください。

画像提供元:有限会社へちま産業

瀧田さん:

無農薬でへちま栽培をすることは、40年前の開始当初から現在に至るまで、多くの困難に直面してきました。

その中でも特に大変だったのが「雑草対策」です。

現在は「マルチ農法」といわれる黒いビニールを畑に敷く方法で雑草の発生を抑えることができますが、40年前にはこの様な技術や道具がありませんでした。

そのため、畑一面が雑草だらけになることも珍しくなく、どこにへちまがあるのか見失ってしまうほどでした。

一方で、「やっていて良かった」と心から思える瞬間も数多くありました。

特に印象深いのは、お客様から「無農薬のへちまを探していて、ようやく見つけることができました」と感謝の言葉をいただいたとき。他にも、特に化学物質過敏症のお客様が、無添加へちま100%化粧水を利用いただき「このへちま水しか使えない」と言いてもらえた時は、本当にやっていて良かったと思います。

無農薬で育てたへちまの価値がしっかりと認められたことを実感し、大変だった雑草対策の日々が報われる瞬間でした。

40年間の無農薬栽培の道のりは、決して平坦ではありませんでしたが、お客様の笑顔や感謝の言葉が、大変さを超える大きな励みとなり、無農薬のこだわりを続ける原動力になっています。

10年後、もしくはその先の未来において、へちま産業が「ななめうえ」の視点でどのような社会や地域の姿を実現していると考えていますか?

画像提供元:有限会社へちま産業

瀧田さん:

10年後、もしくはその先の未来において、へちま産業は「ななめうえ」の視点で、持続可能な農業と地域社会の課題をリードする新しい形の農業を実現したいと考えています。

その中心には、地域や全国の方々から「この製品がなくてはならない」と応援される唯一無二の存在になること。

また、農福連携やボランティアの方々の力を借りながら、高齢化や後継者不足といった農業を取り巻く大きな問題を克服し、人と地域、そして環境をつなぐ新しい形の農業を実現ていきたいと考えています。

まとめ

画像提供元:有限会社へちま産業

有限会社へちま産業の、「毎日のくらしに へちまのここち良さを」をテーマに、無農薬農法の栽培で安心で安全なへちまを届けたいという想いで活動をしています。

単なる農業ではなく、地域の活性化や環境をつなぐ新しい形の農業が、日本において唯一無二の存在となっていくことでしょう。

有限会社へちま産業・会社概要

画像提供元:有限会社へちま産業

社名 有限会社へちま産業
本社所在地 富山県射水市中野663
設立 1987年1月13日
代表者 瀧田 秀成
事業内容 無農薬のへちま栽培・無添加へちま商品製造
公式サイト https://hechimacocochi.com/

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