地域資源を活かし魅力を世界へ!「株式会社マップトラベル」の未来を見据えた取組み

2025.02.12

株式会社マップトラベル 株式会社マップトラベル 代表取締役 大道 哲平さんインタビュー

画像引用元:株式会社マップトラベル

代表取締役 大道 哲平
1995年創立、福井県敦賀市を拠点にJTB総合連携店として旅行業を営む。国内外の旅行に明るく、特にハワイ旅行に強みがあり、甲信越・北陸地方で初のハワイ州観光局認定サテライトオフィスに選ばれ、2020年1月には同局より「ハワイサテライトオフィスオブザイヤー2019」として表彰される。新型コロナウイルス感染拡大で旅行需要が低迷する中、地元福井県、敦賀市への着地型旅行整備にも注力。2024年春の北陸新幹線敦賀駅開業を好機ととらえ、地域をPRするお土産としてクラフトビールを開発し、発売している。

introduction

画像引用元:株式会社マップトラベル

福井県敦賀市を拠点に、地域密着型の旅行会社として活動している株式会社マップトラベル。観光業を営む立場から、地元地域への貢献や自然環境の保護に積極的に取り組んでおり、持続可能な観光地の活用を目指しています。

具体的な活動としては、地元の海水浴場の清掃活動や、行政や観光協会、海外の観光局との連携を通じて、持続可能な観光地の活用に貢献。また、社内では紙資源の有効活用やエコオフィス化など、環境保護のための取り組みも推進しています。

さらに、株式会社マップトラベルは、福井県が推進する「ふくいSDGsパートナー」に登録され、地域の持続可能な発展に寄与する活動を続けております。

地元密着で30年、株式会社マップトラベルが届ける地域と旅行の未来

画像引用元:株式会社マップトラベル

– 株式会社マップトラベルさんの事業内容について教えていただけますか?

大道さん:

地元で30年、主に福井県南部(嶺南)の方々を対象に、国内外の旅行手配(個人・団体)を行っています。個人のお客様ではハネムーンや海外ウェディングの手配で、地域で一番の実績を誇り、団体のお客様に対しては、小学校・中学校・高校の教育旅行を中心に、社員旅行や各種団体旅行の手配と幅広く携わっています。

– コロナ禍では観光業が厳しい状況に置かれましたが、その中でどのような工夫をされましたか?

大道さん:

コロナの時期に「地域発」の旅行が停滞したことを受け、「着地型」体験商品の開発に取り組みました。また、ふるさと納税の返礼品の開発や婚活ビジネスなども新たに展開しています。

持続可能な観光でお客様の日常を豊かに

画像引用元:株式会社マップトラベル

– 貴社では、UNTourism(国連世界観光機関)の世界観光倫理憲章に署名されているとのことですが、どのような取り組みをされていますか?

大道さん:

私たちは、UNTourism(国連世界観光機関)の世界観光倫理憲章に署名している数少ない旅行会社のひとつです。マップトラベルは、特にコロナ禍において、自社のSDGs目標の設定やCSR活動の明確化を行い、持続可能な観光への貢献を推進してまいりました。この署名を行ったことで、「持続的な観光」に対して、より一層の貢献と継続をしていくことを宣言しています。

– 持続可能な観光を進める中で、お客様への商品提供にはどのような工夫をされていますか?

大道さん:

何かを選択する時に、それが環境に良いものであるかどうか、環境問題に貢献できるものであるかを選択する人が世界では増えてきていると感じています。私たちは、そういった商品を開発し、提供することで、お客様の日常を楽しく、素敵に、そして豊かにすることができると考えています。

旅行業と自然の調和を目指して—株式会社マップトラベルの取り組み

画像引用元:株式会社マップトラベル

– 旅行業と自然環境の関わりについて、どのようにお考えですか?

大道さん:

旅行業は、自然の恩恵を多大に受けていると考えております。素晴らしい景色や眺望を売りにした観光地も、ゴミだらけで荒れた場所になってしまえば、これまでのように人は来なくなります。

– 持続可能な観光の考え方はどのように取り入れられているのでしょうか?

大道さん:

昨今では、「サステナブルツーリズム」「レスポンシブツーリズム」「リジェネラティブツーリズム」といった言葉も出始めており、まず旅行業を営む身としてスタッフ全員に一貫した気持ちを持ってもらうため、共有しています。

– 具体的な取り組みについて教えてください。

大道さん:

CSR活動の一環として、年に1回スタッフ全員で地元の海のクリーンビーチ活動を実施し、理解を深めています。

地域の未来を守る「福井deふるさとサポート」

画像引用元:株式会社マップトラベル

– 福井県の観光の現状について、どのように感じていらっしゃいますか?

大道さん:

福井県はインバウンドの集客が十分ではなく、外国人の宿泊数で示される全国ランキングでも下位の方に位置していると考えています。

– 「福井deふるさとサポート」の始まりについて教えてください。

大道さん:

「福井deふるさとサポート」と銘打って事業を開始した当初の目的は、コロナ禍で都心に住んでいるが、地元福井に戻ってこれない方々に向けた空き家やお墓の清掃代行でした。

– 現在の「福井deふるさとサポート」ではどのような活動に力を入れているのでしょうか?

大道さん:

コロナ禍が落ち着き、人々の移動が可能となった今、ふるさと納税返礼品の開発で、地元をPRする内容に重きを置き始め、特に地元にある「北陸のハワイ」と称される無人島水島を全国、そして世界にPRするべく、フォーカスした商品を開発しています。

– 観光地の保護や地域貢献について、どのように取り組まれているのですか?

大道さん:

売り上げの一部を清掃活動に寄付したり、本場ハワイにも寄付を行っておりますので、まさに、観光地をPRしながら、守り続けることに少しでも貢献できているのではないかと感じています。

地域資源を活かした「水島」の物販事業が描く未来

画像引用元:株式会社マップトラベル

– 物販事業で地域資源を活かした商品はどのように展開されていますか?

大道さん:

先に述べたとおり、水島をPRするために、これまでにハワイでも人気のマイボトルである「ハイドロフラスク」や「MiiR」にオリジナルの「水島デザイン」を施した商品を販売しています。これらの商品は地域資源のPRにとどまらず、売り上げの一部を地元水島の清掃活動への寄付や本場ハワイで海の清掃活動を行うNPO団体へ寄付しています。

– 新たな地域資源を活用した取り組みについて教えてください。

大道さん:

2024年3月16日の北陸新幹線敦賀駅開業に合わせて、水島をイメージした福井県敦賀市発のオリジナルクラフトビール「MIZUSHIMA BLUE」を発売開始しました。

画像引用元:株式会社マップトラベル

– 社会貢献活動も行っているとのことですが、具体的にはどのような取り組みをされていますか?

大道さん:

「MIZUSHIMA BLUE」の売り上げの一部は、マウイ島の火災被害への復興支援として寄付を予定しています。どちらも地域資源をPRするだけでなく、地元や海外の環境保全や復興支援にも貢献できる取り組みを行っています。

観光体験を通じてSDGsを学ぶ「サステナつるが」

画像引用元:株式会社マップトラベル

– 観光客にSDGsへの理解を深めてもらうために、どのような取り組みをされていますか?

大道さん:

弊社が運営している「サステナつるが」という体験コンテンツでは、体験料の一部にカーボンオフセット代が含まれています。体験するだけで、例えばアフリカの森林植樹活動に活用される仕組みとなっています。

画像引用元:株式会社マップトラベル

人口減少時代を見据えた持続可能な地域経済への挑戦

画像引用元:株式会社マップトラベル

– SDGsやエコツーリズムの視点から、今後の目標や取り組みについて教えてください。

大道さん:

さまざまな可能性があると考えていますが、今後の外的環境として、福井県は2050年には県の人口が75万人から57万人に、そして私たちがいる敦賀市の人口も64,000人から47,000人超に減少するという避けられない事実があります。その中でも、会社や地域、国が持続可能に経済を回していくことを考える必要があり、私たちはそのための方法を考え続けなければなりません。

– 具体的にはどのような取り組みを検討されていますか?

大道さん:

インバウンドなどによる交流人口の増加策は必要不可欠だと考えています。それを実現するための方法の一つとして、地域経済の発展や高齢者の雇用にも寄与するような観光農園の経営などにも興味を持っています。

株式会社マップトラベル・会社概要

社名 株式会社マップトラベル
MapTravel Co., Ltd.
代表取締役 大道 哲平
所在地 〒914-0811 福井県敦賀市中央町2丁目11-33-102号 センタービル 1階
連絡先 TEL:0770-24-4500
営業時間 平日: AM10:00~PM6:00
定休日 水曜日・土曜日
設立 1995年(平成7年)4月10日
公式サイト https://www.maptravel.co.jp

株式会社マップトラベルのまとめ

 

画像引用元:株式会社マップトラベル

福井県敦賀市を拠点に活動する株式会社マップトラベルは、観光を通じて地域を盛り上げ、未来を見据えた活動を続けています。観光農園の経営やインバウンド施策など、人口減少という現実に立ち向かいながら、地元資源を最大限に活かす取り組みなど、今後も注目されています。

また、「サステナつるが」などの体験型プログラムやオリジナル商品の販売を通じて、観光客が楽しみながらSDGsに貢献できる仕組みを構築。環境保全や地域活性化を実現するその姿勢には、地域を愛する熱い想いが込められています。

観光地としての魅力を高めながら、訪れる人々がその土地の価値を深く感じられる仕掛けを展開している株式会社マップトラベル。その歩みは、地元の未来をより明るいものにしていくでしょう。

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