明治大学内で歴史を学ぶ「明治大学博物館」のななめうえな魅力を紹介!

2024.08.26 kuroo

本日は東京都千代田区にある「明治大学博物館」さんに取材させていただきました。

明治大学博物館は大学の敷地内にある博物館ということもあって、東京にお住まいの人でもあまり知らない人が多いのでは無いでしょうか?

しかし、一度訪れると、大学の施設内にある博物館とは思えない充実さに驚かされることでしょう。

特に日本の歴史に興味がある人は、一見の価値ありの「明治大学博物館」の魅力に迫っていきます。

明治大学博物館とは?

出典:明治大学博物館

明治大学の博物館といえば、法学部ゆかりの刑事博物館(1929年設立)、商学部ゆかりの商品博物館(1951年設立)、文学部ゆかりの考古学博物館(1952年設立)がありました。

その3つをひとつにまとめたものが、明治大学博物館です。

明治大学博物館は2004年に設立され、現在では年間10万人が訪れており、東京を代表する博物館のひとつです。

明治大学博物館の所蔵庫には、なんと45万点以上もの物品や資料が保管されているそうです!

明治大学博物館は大学の施設内にある博物館とは思えないほど展示が充実していますが、それでも私達が見学できるのは所蔵している資料のうちのわずかな部分に過ぎません。

明治大学博物館が所蔵している貴重な資料の一部を紹介!

出典:明治大学博物館

明治大学博物館では沢山の資料や貴重な出土品が展示されています。

明治大学博物館の常設展は4つに分かれており、特に考古部門の縄文時代や弥生時代の資料が充実しているのが印象的です。

例えば、「福岡県板付遺跡出土壺形土器」は福岡県で出土した弥生土器であり、実物を見れば社会の教科書で見たことがあると、感動する人も多いのではないでしょうか。

更に、戦国時代ファンならば知らない人はいないであろう、戦国大名が初めて作成した本格的な分国法「今川仮名目録」を所蔵し、レプリカが展示されているなど、幅広い分野の人が楽しめるような展示内容となっています。

常設展を紹介!

出典:明治大学博物館

明治大学博物館の展示形式は、常に実施されている常設展と、期間限定で実施されている企画展に分けられています。

それぞれどのような展示がなされているかについて紹介します。

常設展は、大きく以下の4つのカテゴリに分かれて所蔵している貴重な資料を展示しています。

  • 大学史展示室
  • 刑事部門
  • 商品部門
  • 考古部門

大学史展示室では、明治大学設立からこれまでの歩みに関連した展示となっており、校友・学生・教職員に関しての資料を見学できます。

刑事部門は日本の各時代の法令に関する資料を展示しています。

明治大学はもともと法律学校として設立されたということもあり、ほかの博物館では観られないようなものも見学できるでしょう。

商品部門は商品のあり方に関する展示となっており、特に伝統工芸品を事例として資料の収集・展示に力を入れています。

展示ケース内にはQRコードがあり、読み取るとその展示品を製造したメーカーにアクセスできます。

考古部門では旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代の資料を展示していて、土器や土偶、埴輪などその当時使われていた物品を数多く見学できます。

明治大学博物館の見どころ

出典:明治大学博物館

  • 豊富な展示物を無料で見学できる
  • 展示されているジャンルが幅広いので多くの人が楽しめる

明治大学博物館は非常に充実した展示内容になっているにも関わらず、誰でも無料で常設展示を見学できます。

展示内容も明治大学の歴史から刑罰関連、日本の伝統工芸品、考古学と幅広いので、多くの人が楽しめる内容です。

先ほども紹介した通り、明治大学博物館内には45万点以上の資料が所蔵されています。

常設展示されていない資料もコラム展示で紹介されるので、何度訪れても新しい発見ができる博物館であるところも魅力の一つです。

特別展示室で開催される!期間限定の企画とは?

出典:明治大学博物館<2024年開催の企画展:「展示会案内2024」から>

大学に所蔵される様々な学術資源を公開したり、教員や研究組織による研究成果、学生・教職員による文化活動、卒業生の活躍などを社会に発信する期間限定の展覧会が開催されています。また、外部団体が主催する展覧会も開催されます。

今後の展望

出典:明治大学博物館

明治大学博物館は、「権利自由」「独立自治」という建学の精神にもとづいて、学術研究の成果を多くの人に公開し、学習に役立ててもらうことを理念としています。

そして今後の目標として、2012年に以下の3つの使命を掲げました。

  • 収蔵資史料の管理と教育・研究機能の拡充
  • 学内共同利用機関としての機能拡充
  • 社会貢献・社会連携の機能拡充

明治大学博物館は、大学が所蔵する資料を保管・研究するためだけの機関ではなく、私達に学びの機会を与えてくれる場所としての役割を担い続けることでしょう。

私達がおすすめする、神田地区全体の魅力

明治大学がある神田地区は古くから学生の街として発展を遂げた地域です。

学術研究の中心地として今も古書店街があり、本が好きな人にとっては何時間でも過ごせる場所となっています。

また、明治大学周辺は著名人をはじめ、現役学生にも愛されている飲食店も多く立ち並んでおり、リーズナブルな価格で美味しい食事を楽しめるのもおすすめポイントのひとつです。

若者の流行の変化とともに神田地区は姿形を変えており、近年では楽器の街としても知られるようになりました。

基本情報

  • 所在地:〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1丁目1 明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン地階
  • 電話問合せ:03-3296-4448
  • 開館時間:月~金曜日10:00~17:00(最終入場16:30)土曜日10:00~16:00(最終入場15:30)
  • 定休日:日曜日・祝日・夏季休業(8月10日~16日)・8月1日〜9月19日の土曜日・創立記念祝日(11月1日)・冬季休業(12月26日~1月7日)・創立記念日(1月17日)
  • 入館料:無料
  • お車でお越しの場合:首都高速5号池袋線「西神田出口」「一ツ橋出口」、都心環状線「神田橋出口」
  • 電車でお越しの場合:JR中央線・総武線「お茶の水橋口」徒歩5分・東京メトロ丸ノ内線・千代田線「御茶ノ水駅」徒歩8分、都営新宿線・三田線・東京メトロ半蔵門線「神保町」徒歩10分
  • 駐車場:専用駐車スペースはなし
  • 地図:https://maps.app.goo.gl/TokjHHz1mS7e2Wjo9

まとめ

明治大学博物館では博物館が所蔵している貴重な資料を無料で見学できます。

資料のジャンルは多岐に渡っていますし、教科書で見たことがあるようなものも展示されているので、誰が行っても楽しめる博物館です!

東京都を訪れて、時間があるならば一度訪れてみてはどうでしょうか。

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