縄文時代の巨木に出会える!三瓶小豆原埋没林公園「さんべ縄文の森ミュージアム」のななめうえな魅力

2024.08.07 john

本日は三瓶小豆原埋没林公園にある「さんべ縄文の森ミュージアム」さんを取材させて頂きました!

約4000年前に起こった三瓶火山の噴火で埋もれてしまった巨大な杉が、驚くほど良好な状態で発掘され、現在は発掘状態のまま展示され、見学できるようになっています。

その巨大な縄文杉の姿は見る者を圧倒し、古代の森がそのままの形で保存されていることから、非常に貴重なものです。この埋没林は、世界的にも珍しい存在として評価されており、日本の国指定天然記念物にも認定されています。

三瓶小豆原埋没林公園「さんべ縄文の森ミュージアム」をご紹介

画像引用元:GO GO さんべ!

三瓶小豆原埋没林公園にある「さんべ縄文の森ミュージアム」は、巨大な木々が茂る縄文時代の森を展示する施設です。地下展示室では約4,000年前の火山噴火によって地中に埋もれ、根を張ったままで残る巨木を発掘状態で展示、公開しています。

埋もれた森はスギが中心で、大きなものは根元付近の周囲が9m前後に達する。10m以上の高さの幹が残る巨木は圧倒的な大きさです。

地下展示室は直径30m、深さ13m。地上部分は低く周辺の山村景観の中になじんでいます。

訪れた人はその光景に「巨木」の言葉がそぐわないことに違和感を覚えながら展示室に入り、地下空間の広さとそびえる巨木、根元に横たわる倒木の巨大さに圧倒されることでしょう。

縄文の森は、過去の自然環境と火山噴火によって生じる現象を示す証拠です。この森を見て自然の不思議さや神秘を感じて欲しいです。

さんべ縄文の森ミュージアムで注力している事業・イベント

画像引用元:GO GO さんべ!

さんべ縄文の森ミュージアムで注力している事業・イベントを2つ紹介します。

①展示案内

縄文の森の大きさは見るだけで実感できますが、「森が地中に埋もれて残る」という事象は一見するだけではわかりにくいのも事実です。

三瓶小豆原埋没林公園の展示案内では、職員が展示室に同行して案内することで、「わかりやすかった」との声が多々あります。有料でですが10人までは1000円、以降1人増えるごとに100円です。

また、個人だと2週間前・団体なら1ヶ月前までの事前予約制となっております。

②月イチガク

さんべ縄文の森ミュージアムで開催される「月イチガク」は月に一度開催されます。埋没林だけでなく、地域の様々な話題を取り上げて専門家から話しを聞く講座形式のイベントです。

会場参加は予約制、遠方の方はオンラインでも参加できます。
詳細はHPをご覧下さい。

私たちがおすすめするさんべ縄文の森ミュージアムの見どころ

さんべ縄文の森ミュージアムの見どころを2つ紹介します。

①直立状態で残る巨木の迫力

画像引用元:GO GO さんべ!

地下の展示スペースでは、およそ4000年前の火山噴火によってその場で埋もれることとなった巨大な木々を見ることができます。その根元の周囲は約10メートルにもおよび、この古代の森林の壮大さを実感することができます。

三瓶小豆原埋没林には、スギの木が圧倒的に多く、特に直径1メートルを超える巨大な木々が見られます。それ以外にも、トチノキやケヤキ、カシの木が生えており、これらが共存していたことがわかります。

この埋没林の樹木の構成から、縄文時代の三瓶山の北斜面ではスギ林が密集し、その間にわずかに広葉樹が点在していたことが明らかです。

②根株とそこに至るらせん階段

画像引用元:GO GO さんべ!

地下へのらせん階段を降りると、4000年前の縄文時代の森の欠片が見られます。この古の森は三瓶山の火山噴火によって埋没し、現在は地下ドーム内で発掘された状態で展示されています。

また、場所は変わりまして売店ではこの埋没林を使ったお土産が並びます。大地の歴史と自然の力を感じながら、太古のエネルギーをお持ち帰りいただけるでしょう。

私たちがおすすめするこの町全体の魅力

画像引用元:しまね観光ナビ

大田市は大地と海がもたらす恵みに満ちた町。縄文の森を埋めた火山の三瓶山は大田市を象徴する存在で、登山などアウトドアフィールドであり、湯量豊富な三瓶温泉があります。

また、出雲の神話にも登場する信仰の山という側面もあります。市内には世界遺産石見銀山遺跡があり、江戸時代は周辺地域も含め幕府直轄の天領でした。

三瓶山から自動車で30分も走ると日本海で、「大田の大あなご」をはじめ、大田の港に上がる魚の鮮度は抜群です。

三瓶小豆原埋没林公園が受け継ぎたいもの

画像引用元:島根県

縄文時代の森を多くの人に見てもらい、その意味を伝える施設でありたいです。来館者は島根県外者が70%以上を占めます。

観光の目的地としてさらなる集客の可能性があると期待されており、その実現には、周辺の施設や行政と共同して、地域全体の観光振興を進めることが欠かせません。

来館者に対しては、文字や映像による展示も重要であるが、興味関心の高まりをうながすには会話を通じて伝えることが欠かせないと思っています。職員の一人一人が縄文の森の「語り部」として来館者をもてなす意識を持ち続けていきたいです。

基本情報

画像引用元:島根県

住所 島根県大田市三瓶町多根ロ58-2
電話番号 0854-86-9500
営業時間 午前9時~午後5時※最終入場は、4時30分
休日 火曜日(祝日の場合翌日)、年末年始、12月と3月の第1月~金の5日間)※メンテナンスのため、臨時に休館の場合有。
料金 大人300円(240円)、小中高校生100円(80円)
※( )内は20名以上の団体料金
※三瓶自然館共通割引もあります
アクセス ・JR山陰本線出雲市駅より車で70分 /JR山陰本線大田市駅より車で20分
・山陰自動車道・大田中央三瓶山ICから約20分、仁摩石見銀山ICから約35分
・JR山陰本線・大田市駅から車で20分程度 バス停「稚児橋」から徒歩約20分
駐車場 あり 普通車15台 大型バス2台 無料
ウェブサイト 公式Webサイト
備考 ガイドサービスあり

まとめ

画像引用元:島根県

三瓶小豆原埋没林公園と「さんべ縄文の森ミュージアム」では地底に眠る太古の巨木林を体感できます。

らせん階段を下りて行くと、目の前には4000年前の縄文時代の森林が広がります。ここは三瓶山の火山噴火によって埋没した森を、そのままの状態で地下ドーム内に再現・展示しています。根を張り、壮大な幹を保ったまま直立している巨木たちの姿は圧巻です。

「埋没林」または「化石林」と呼ばれる、地層に閉じ込められた古代の樹木群は、日本全国で数十カ所見られますが、三瓶小豆原の埋没林は特に特色があります。

大半の埋没林では根元部分しか残っていませんが、この場所では長い幹が美しく保存されています。そのため、この貴重な遺産は国の天然記念物に指定され、世界的にも非常に珍しいものとされています。

■周辺情報

世界遺産・石見銀山

世界的な大銀山として中世のヨーロッパでもその名が知られていた石見銀山。 多数の坑道(間歩)などの鉱山関連遺構や鉱山街、銀を運んだ街道が残ります。 古い町並みが残る大森や温泉津を散策し、盛時の面影を感じて下さい。

  • 交通:埋没林公園から車で40分
  • 宿泊:温泉津温泉・三瓶温泉のほか、大田市内のホテル

国立公園・三瓶山

おだやかな山容と山すそに広がる草原の景観が魅力の三瓶山。四季折々の花を楽しむことができます。登山ルートがいくつもあり、初心者からベテランまで楽しむことができます。 三瓶自然館サヒメルでは、展示、プラネタリウム、大型ドーム映像、天体観察などを楽しむことができます。

  • 交通:埋没林公園から車で10分
  • 宿泊:三瓶温泉・大田市内のホテル

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