サステナブルな旅で心に残る出会いと学びを。ベルトラ株式会社が描く心ゆさぶる体験

ベルトラ株式会社 ブランドプランニング 武部 光子さんインタビュー
目次
- introduction
- ベルトラ株式会社の事業内容や企業理念について教えてください。
- 「心ゆさぶる体験を未来に届ける」という想いは、エコツーリズムやSDGsの取り組みにどのように結びついていると考えていますか?
- ベルトラ株式会社が提供するツアーの中で、特に環境に優しく地域社会に貢献するものはありますか?
- 気候変動への取り組みとして、CO2排出削減を意識する中で、どのような取り組みや工夫をされていますか?
- 地域と連携する現地ツアーづくりにおいて、文化継承や地域コミュニティ活性化を意識した取り組みがあれば教えてください
- 観光体験を通じて、旅行者が地域や環境について考えるきっかけとなる工夫にはどのようなものがありますか?
- ベルトラ株式会社・会社概要
- 「心ゆさぶる旅」が生まれる、ベルトラ株式会社のまとめ
introduction
画像提供元:ベルトラ株式会社
世界150カ国以上の現地体験を取り扱う、旅行予約サイト「ベルトラ(VELTRA)」を運営するベルトラ株式会社は持続可能な観光の推進に積極的に取り組んでいます。
例えば、沖縄では地元の団体と、海開きの日に合わせて、ビーチクリーンイベントを実施。サステナブルツアーの企画販売も行い、地域社会と連携したエコツーリズムを推進しています。
さらに、サステナビリティ推進委員会を中心に、気候変動への対応など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
今回は、ベルトラ株式会社 ブランドプランニング担当 武部光子さんに「持続可能な観光」への取り組みについてお話を伺いました。
ベルトラ株式会社の事業内容や企業理念について教えてください。
画像提供元:ベルトラ株式会社
武部さん:
私たちは「旅の本質は、文化交流にある」と信じ、2004年以来、日本人旅行者を対象とした現地体験型アクティビティ専門予約サイト「ベルトラ」を運営しています。「ベルトラ」では、世界150か国、20,000種類以上の、ベルトラのバイヤーが厳選したツアー・アクティビティを取り扱っています。
また、交通や観光地のチケットを購入から利用までシームレスに行うことができるプラットフォーム「Linktivity」の開発・販売や、国内外のお取り寄せグルメ販売サイトの運営、「YOKKA」をはじめとしたオンラインメディア事業も行っています。
既存の旅行会社の枠組みを超え、国内から海外、旅行前から旅行後、オンラインからオフラインまで、「心ゆさぶる体験」に出会うためのソリューションを提供しています。
「心ゆさぶる体験を未来に届ける」という想いは、エコツーリズムやSDGsの取り組みにどのように結びついていると考えていますか?
画像提供元:ベルトラ株式会社
武部さん:
観光ビジネスは、自然や伝統文化、歴史に育まれた世界遺産などによって成り立っています。観光ビジネスの発展と環境保護がトレードオフとならないようにしていくことが、観光ビジネスに携わる事業者にとっての重要な課題のひとつです。
エコツーリズムの観点やSDGsの取り組みを観光に取り入れることは、次世代、その次の世代へと「心ゆさぶる体験」の源となる自然環境や伝統文化の保護や継承の一助となります。また、今目の前にいるお客様にも現状を理解していただき、知識をより深めることで知的好奇心を満たし、おのずから自然や伝統とのかかわり方が変わっていくことに貢献できるのではないかと考えています。
ベルトラ株式会社が提供するツアーの中で、特に環境に優しく地域社会に貢献するものはありますか?
画像提供元:ベルトラ株式会社
武部さん:
弊社では環境保全と地域社会への貢献を目的としたツアーをいくつか提供しています。
一例として、静岡県の世界遺産「三保松原」で実施している『松葉かき体験付きのガイドツアー』は、環境にも地域にも配慮した取り組みのひとつです。
画像引用元:ベルトラ株式会社
「三保松原」は、日本新三景、日本三大松原のひとつに選ばれ、ユネスコの世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」の構成資産に登録されています。このツアーでは、ただ景色を楽しむだけでなく、地元の一般社団法人三保松原3ringsプロジェクトと協力して三保松原の景観をガイド付きで散策後、松林の保全活動に実際に参加していただきます。「三保松原」を訪れるだけではわからない歴史や松林が抱える問題について学ぶことができます。
ツアーの企画には静岡産業大学の学生も携わっていて、若い世代の方々が地域課題に向き合うきっかけにもなっています。
画像引用元:ベルトラ株式会社
また、長野県の「戸隠森林植物園」では、2022年に締結した国立公園オフィシャルパートナーシップを活用して、弊社の社員が地元の方々と一緒にウッドチップを敷く保全活動に参加しました。この活動は、昨年10月に続き2回目の参加となり、遊歩道に敷くウッドチップの寄付も行いました。
画像提供元:ベルトラ株式会社
現地では、こうした保全活動のほか、戸隠神社周辺をガイド付きでめぐるウォーキングツアーやE-bikeで名所を巡るプラン、地元食材とジビエ料理を堪能出来る宿泊体験など、サステナブルな体験を味わうツアーも提供しています。
画像提供元:ベルトラ株式会社
気候変動への取り組みとして、CO2排出削減を意識する中で、どのような取り組みや工夫をされていますか?
画像引用元:ベルトラ株式会社
武部さん:
2024年3月に、当社は「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同を表明しました。
旅行業界が気候変動に与える影響を考慮し、ステークホルダーの皆さまとより良いコミュニケーションに貢献すべく、気候変動に関する情報を自主的に開示していくことが重要だと判断しました。
ベルトラ株式会社は、気候変動に真摯に向き合い、事業に影響する機会やリスクへの理解を深めながら、TCFDの提に言基づく気候変動関連の積極的な情報開示に努めてまいります。
地域と連携する現地ツアーづくりにおいて、文化継承や地域コミュニティ活性化を意識した取り組みがあれば教えてください
武部さん:
国内では、日本の自然や伝統文化、そしてそれらを大切に守り続ける人々に焦点を当てた特集サイト「日本を紐とく旅」を運営しています。日本の自然や伝統文化、その継承に熱意をもって取り組んでいる方々に焦点をあてたコンテンツです。
記事では、その体験成り立ちや関わる方々の想いなどを伝え、体験予約ページも併せて紹介しています。
例えば、旅行雑誌「旅行読売」ともタイアップ記事として掲載していただいています。伝統文化の存在を多くの方々に知っていただくこと、実際に体験していただき、その背景や現状を理解してもらうことで、後継者不足の現状など、今後の継承の課題解決を生み出す可能性につながると考えます。
観光体験を通じて、旅行者が地域や環境について考えるきっかけとなる工夫にはどのようなものがありますか?
画像引用元:「未来をつむぐ旅」
武部さん:
私たちは、「未来をつむぐ旅」という特集ページを通じて、SDGsやサステナブルツーリズムに関連したツアーやアクティビティを紹介しています。
このサイトでは、サステナブルツーリズムを「地球にやさしい旅」「地域をはぐくむ旅」「文化をたのしむ旅」「学びの旅」の4つのカテゴリーに分けて整理しています。
わかりやすい言葉で説明し、参加前の学びを促しています。このサイトに掲載しているツアーに実際に参加することで、環境保護や地域経済への貢献となることを伝えています。
ベルトラ株式会社が目指す「持続可能な観光」の今後の展望や目標について教えてください。
画像提供元:ベルトラ株式会社
武部さん:
旅を通じて、地球や地域の課題に向き合うきっかけをつくっていきたいと考えています。
自然保護活動やビーチクリーン活動への参加などを通じて、旅先の地域や地球の持つリアルな課題に直接触れることができます。こうした経験が、旅先から帰った後も日常的に「持続可能性」や「SDGs」について考えるきっかけを得られます。
また、その土地ならではの豊かな文化や伝統を体験することで、五感で感じる学びがあります。料理教室やガイドツアーなどその土地の人と会話し触れ合うことが旅の大きな醍醐味になります。
さらに、サステナブルツーリズムに参加することで、旅の体験がそれまでとは違った質を伴ったものになります。自然や環境を意識した行動、地域の保全につながる活動は旅の後も様々なシーンで新しい発見をもたらし、自身の成長を感じることにつながります。
ベルトラ株式会社・会社概要
社名 | ベルトラ株式会社 |
本社所在地 | 〒103-0027 東京都中央区日本橋二丁目13番12号 日本生命日本橋ビル5階(受付4階) |
設立 | 1991年11月(VELTRA開設:2004年4月16日) |
代表者 | 代表取締役社長 二木 渉 |
事業内容 | 海外オプショナルツアー(アクティビティ)予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」の運営 [旅行業登録:東京都知事登録旅行業 第2-5555] |
公式サイト | https://www.veltra.com/jp/ |
「心ゆさぶる旅」が生まれる、ベルトラ株式会社のまとめ
画像提供元:ベルトラ株式会社
ベルトラ株式会社が描く旅のかたちは、ただの観光ではなく、地域や自然と“つながる”体験。サンゴの保全活動や松葉かきツアー、地域と連携した文化体験、そして旅先での学びと成長を通じて、「心ゆさぶる体験」を未来へと届けようとしています。
どの取り組みにも共通していたのは、旅の前も、旅のあとも、誰かの暮らしや自然との関わり方を少しだけ変えてくれる力があるということ。
観光という枠を超えて、地域とともに育てる旅。これからの旅は、どこへ行くかだけでなく、どう向き合うか、その土地の声に耳を傾けることが、旅の醍醐味になってくるのではないでしょうか。
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