【東京都博物館】「大妻女子大学博物館」で、大妻女子大学・教育の歴史に迫る！

提供：大妻女子大学博物館

今回は、東京都千代田区にある大妻女子大学博物館様を取材させていただきました。

大妻女子大学といえば、東京の女子大学の中でも有名・人気のある大学ですよね。そんな大妻女子大学にゆかりのある博物館が、東京都千代田区にあることを知っていましたか？

創立者である大妻コタカの住居の一部や、大妻女子大学の創立以降の資料などが展示されています。入館料は無料ですので、在学生・卒業生以外の一般の方も気軽に入ることができますよ。

女子教育に生涯を捧げた大妻コタカの歴史が学べ、貴重な教育資料が展示されている、そんな大妻女子大学博物館の魅力に迫っていきます！

大妻女子大学博物館の概要・歴史

提供：大妻女子大学博物館

大妻学院の歴史は、明治41年（1908）に大妻コタカが裁縫・手芸の私塾を開いたことに始まります。その後、大妻コタカ・ 大妻良馬夫妻の尽力の甲斐あり規模がどんどん拡大していきました。現在は、大妻学院は学生数1万人超の学校法人へと大きく発展を遂げています。

そんな中、大妻学院が建学以来収集してきたさまざまな資料を教育・研究に活用するべく、平成19年（2007）4月に「大妻女子大学生活科学資料館」が設立されました。平成24年（2012）4月には館の名称を「大妻女子大学博物館」に改め、新たなスタートを切りました。

大妻女子大学図書館棟の地下1階に位置しており、一般の方の入場も可能です。

大妻女子大学博物館の展示

引用：大妻女子大学博物館

大妻女子大学博物館では、常設展・特別展・企画展など展示を定期的に開催。毎年一定期間ずつの開催となり、HPにその年度の展示について詳細が記載されています。

令和6年度の展示スケジュール

令和6年度の展示は、下記の通りです。

• 常設展「大妻コタカ・良馬と大妻学院の歴史」
  令和6（2024）年4月1日（月）～5月17日（金）
• 特別展「大妻女子大学日本文学関係貴重書展示 梶井基次郎とその時代」
  令和6（2024）年6月2日（日）～7月6日（土）
• 企画展「瓶細工 大妻の至宝」
  令和6（2024）年9月30日（月）～12月13日（金）
• 特別展「長尾雨山とその交友―書画文墨趣味ネットワークの人々」
  令和7（2025）年1月14日（火）～2月28日（金）

なお、常設展である「大妻コタカ・良馬と大妻学院の歴史」は毎年開催されています。学院創立者である大妻コタカ・良馬夫妻について、そして二人が大きく発展させた大妻学院の歴史について、博物館所蔵資料から紹介する内容になっています。

特別展・企画展は毎年テーマが変わりますので、要注目です！
このように、毎回テーマがガラッと変わるのが面白いですよね。

【2024年10月】開催中の展示・イベント

2024年10月現在は、企画展「瓶細工 大妻の至宝」が12月13日（金）まで開催中です。

大妻コタカの教えを汲む瓶細工が100点以上収蔵されています。瓶細工は、球体の胴に狭い口が付いた丸底フラスコ状のガラス瓶に、かがり毬などを入れた手工芸品のこと。瓶の口よりも大きな立体物が入っているという、不思議な作品です。

元々その技法は公開されておらず、限られた技芸家により口伝で伝えられてきました。しかし、大妻コタカが大妻技芸学校に壜（瓶）細工科を設置し、著作において瓶細工の製法を紹介したことで、その製作技術を広く一般に公開したのです。

本展示では、大妻の手芸技術の粋を極めた瓶細工の数々を紹介しています。瓶の中に表現された、唯一無二の世界が楽しめますよ。

【ぜひ見てほしい】大妻女子大学博物館の見どころ

大妻女子大学博物館に来たなら、ぜひここを見てほしい！という展示を教えていただきました。

大妻コタカ旧居室

提供：大妻女子大学博物館

こちらは、大妻学院創設者である大妻コタカが、昭和22年（1947）から亡くなる昭和45年（1970）までの約23年間を過ごした家の一部です。居宅の内の一室を、博物館入口に移築復原して展示をしています。

大妻コタカ旧居宅模型

提供：大妻女子大学博物館

こちらは、大妻コタカが昭和22年（1947）から亡くなる昭和45年（1970）までの約23年間を過ごした居宅全体を復元した模型です。居宅は、現在のつまっこひろば（千代田区三番町8−3、大妻女子大学本館F棟裏手）にありました。

大妻女子大学博物館と併せて楽しめる周辺スポット

大妻女子大学博物館の周辺・街全体の魅力も紹介します。

大妻女子大学博物館は、東京都千代田区三番町に所在しています。博物館は、市ヶ谷駅（JR総武線）、市ケ谷駅（東京メトロ南北線・有楽町線）、半蔵門駅（東京メトロ半蔵門線）、九段下駅（東京メトロ東西線）から歩いて約10分と、アクセスしやすい場所にあります。

博物館からは、千鳥ヶ淵緑道・靖国神社・日本武道館・北の丸公園などが歩いて行ける距離にあり、四季折々の風景を眺めながら自然散策を楽しむことができます。

【今後の展望】大妻女子大学博物館の想い

引用：大妻女子大学博物館

大妻女子大学博物館では、大妻学院創設者の大妻コタカと、その夫で最大の支援者である大妻良馬の生涯、そして大妻学院に関する資料を、収集・調査研究・整理保存・展示公開をしています。加えて、大妻女子大学が所蔵する貴重な資料の公開や、大学に所属する教員の研究成果発表も行っているようです。

今後も、大妻学院の歴史や学院での研究成果を多くの方々に見ていただけるよう、事業を行っていきたいと思っています。

大妻女子大学博物館の基本情報

まとめ

大妻女子大学博物館では、創立者の大妻コタカとその教育の歴史について学べることがわかりました。大学の敷地内にある博物館、そして貴重な教育資料が後世の研究のために公開されているなど、とても珍しい博物館ですよね。

展示は期間限定になっています。2024年10月現在は、企画展「瓶細工 大妻の至宝」が12月13日（金）まで開催されていますよ！貴重な来館チャンスをお見逃しなく！

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この記事を書いた人

mochi

ななめうえトラベル編集部。1999年生まれ、北陸出身、埼玉県在住。趣味は読書と旅行です！国内部門では47都道府県制覇したので、次は離島を狙っています。最近の推しグルメは、「忍者めし鉄の鎧」です。

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