地下世界にそびえる樹齢4000年の埋没林!「さんべ縄文の森ミュージアム」のななめうえな魅力!

2024.08.01 nishihara

本日は、島根県太田市はここ、「さんべ縄文の森ミュージアム:三瓶小豆原埋没林公園」を取材させていただきました!

この地域は、今からはるか昔、およそ4000年前の縄文の時代に起きた火山の大噴火によって森がそのまま埋まった歴史があるそうです。

そんな化石化した木々を発掘し、展示しているのがこちら、「さんべ縄文の森ミュージアム」。大自然の驚異や神秘を体験できるミュージアムです。

付近には温泉があったり、車でわずか30分のところには日本海が広がっているため、新鮮な海の幸を味わえるお店があったりと、よりどりみどりな激アツスポットなのです!

さんべ縄文の森ミュージアムをご紹介!

縄文の森

さんべ縄文の森ミュージアムとは?

縄文の森

今から4000年ほど前、太古の日本で大噴火がありました。その火山噴火によって一帯の森は、根を張ったかつての生き生きとした状態のまま地中に埋もれました。そうした巨大樹を発掘し、展示・公開をしています。

埋もれた森は、スギが中心。大きなものになると、根元付近の周囲は9mにも及ぶそうです。10m以上の高さの幹のものもあります。地下の展示施設は、直径30mの深さ13m。周囲の景観に馴染んだ地上部分の出入り口は、秘密基地さながらです。その先にを抜けて見る巨大樹は、圧倒的な印象を受けることでしょう。

さんべ縄文の森ミュージアムの想い

訪れた人々は、出入り口のコンパクトさなどから、巨大樹という言葉に違和感を覚えます。ですが展示室に入り、地下空間の広さとそびえ立つ巨大樹に、根元の倒木の巨大さに驚きます。

縄文の森は、過去の自然環境と火山噴火によって生じる現象をしめす根拠です。この森を見て、大自然の摩訶不思議さや神秘を感じて欲しいです。

さんべ縄文の森ミュージアムが注力するイベントについて!

展示案内:よく見える!よくわかる!

遠目からだけでも、縄文の森の巨大さはよくわかります。しかし、森が地中に埋もれ残っているという、大変珍しい現象の真の姿は分かりにくいものです。そこで、職員さんが展示室を解説付きで案内するサービスがあります。学びになった・興味深かったという声が実際に寄せられています。料金は10人までは1000円、それ以降は1人新たに参加するごとに100円になるそうです。

月イチガク:地域の学びや雑学を!

三瓶山周辺の地域に関する学びを毎月1回開催する講義。オンラインでも視聴は可能です。

さんべ縄文の森ミュージアムがおすすめする見どころとは!

縄文の森

  • 迫力満点!地下世界でそびえ立つ巨大樹!
  • 大きならせん階段を下った先で見られる、数千年の年輪を誇る根株!

さんべ縄文の森ミュージアムのある街の魅力とは!

大自然と海の恵みに満ちた町、太田市。太古の大噴火により永久保存された縄文の森や三瓶山は大田市の象徴的な存在で、観光として訪れたり、登山やその他アウトドアを楽しむことができます!三瓶温泉という温泉もあるため、レジャーで良い汗をかいた後は、ぜひ訪れたいですね。

他にも、三瓶温泉のある三瓶山は、”出雲神話”という古代日本の神話にも”信仰の山”として登場しております。市内には、世界遺産に認定されている”石見銀山遺跡”があり、江戸時代では幕府が直轄した天領だったそうです(天領とは、幕府が直に管理する重要な地域のことを指し、お奉行やお代官が担当したそうです)。

三瓶山から車で30分ほど進めば、そこは日本海。「大田の大あなご」をはじめ、大田の港に上がる魚の鮮度は抜群なため、グルメに舌鼓を打てるのも、見逃せませんね。

メッセージ:さんべ縄文の森ミュージアムの受け継ぎたいもの

縄文時代の森を多くの人に見てもらい、その意味を伝える施設でありたいです。当館の来館者は島根県外者が70%以上を占めていて、観光の目的地としてさらなる集客の可能性があると様々な方から、そんなありがたい言葉をいただいています。

実現に向けて、周辺の施設や行政と共同して、地域全体の観光振興を進めることが大切だと考えています。 来館者の皆様には、文字や映像による説明も重要ですが、より興味関心の高まりを感じていただくには、会話を通じて伝えることが欠かせないと思っています。職員の一人一人が縄文の森の「語り部」として来館者の皆様にはおもてなしの心で、お待ちしております。

基本情報

入館料金

大人:300円・小中高生:100円

  • 当日の入館券で三瓶自然館の入館料が割引になります。
  • 割引額は、埋没林公園入園料の半額相当分(大人150円、小中高生50円)
  • 20名様以上の団体は2割引となります。
  • 障がい者手帳をお持ちの方は割引があります。

営業時間:午前9時〜午後5時

  • 最終入場:16時30分迄。
  • ペットのご入館はお断りしております。

休園日

  • 毎週火曜日(火曜祝日の場合・翌平日休園):12月と3月の第1月曜日から金曜日までの5日間:年末年始。

予約について

  • 10名以上でお越しの場合は、事前に日時をお知らせください。他団体との時間調整および駐車場所の確保を行います。
  • 展示案内ガイドは有料(別途料金)です。ご希望の場合は、人数に関わらず2週間前までにご予約をお願いします。
  • 児童生徒の教育活動としてお越しの場合は、案内ガイド(別途料金不要)を承りますので、お気軽にご相談ください。

連絡先・地図

展示案内ガイドの予約をお受けできない日

  • メンテナンス休館:12月2日(月)~12月6日(金)・3月3日(月)~ 3月7日(金)
  • 年末年始休館:12月27日(金)~1月1日(水)

アクセス

広島方面から

中国自動車道経由で浜田自動車道大朝ICから、国道261号、県道40号、県道31号経由で約100分。石見銀山のそばを通過し、大田市街から三瓶ダム方面を目指して下さい。石見銀山からの経路は上の地図の青い線を参照してください。

岡山・大阪方面から

中国自動車道三次ICから、国道54号、県道40号経由で約120分。

出雲方面から

レンタカーの使用をお勧めします。山陰自動車道「大田朝山IC」から「大邑農道」で三瓶山方面を目指し、三瓶ダム付近で県道56号を左折、「三瓶山(北の原)」または「三瓶小豆原埋没林」の道路標示に従ってお進みください。

途中、案内看板等が少ないため、地図でご確認の上お越し下さい。JR大田市駅から車で20分程度です。バスは1日数便しかありません。

進入路について

県道30号の「稚児大橋」からの「市道小豆原線」(下の地図のA-B間)は狭いため、約1.5km東の進入路からお進みください。特に、大型バスは木の枝が当たるため通行困難です。

周辺情報

世界遺産・石見銀山

世界的な大銀山として中世のヨーロッパでもその名が知られていた石見銀山。 多数の坑道(間歩)などの鉱山関連遺構や鉱山街、銀を運んだ街道が残ります。 古い町並みが残る大森や温泉津を散策し、盛時の面影を感じて下さい。

  • 交通:埋没林公園から車で40分
  • 宿泊:温泉津温泉・三瓶温泉のほか、大田市内のホテル

国立公園・三瓶山

おだやかな山容と山すそに広がる草原の景観が魅力の三瓶山。四季折々の花を楽しむことができます。登山ルートがいくつもあり、初心者からベテランまで楽しむことができます。 三瓶自然館サヒメルでは、展示、プラネタリウム、大型ドーム映像、天体観察などを楽しむことができます。

  • 交通:埋没林公園から車で10分
  • 宿泊:三瓶温泉・大田市内のホテル

この記事を書いた人

nishihara