ETIASとは?日本人が知っておくべき申請方法と導入時期を解説
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ETIASは、ヨーロッパのシェンゲン圏に渡航する際に必要となる事前渡航認証制度です。これまで日本からの訪問はビザなしでヨーロッパに入国できていました。
しかし、2026年10〜12月ごろからはETIASの取得が新たに必要になります。対象となるのは観光・出張・乗り継ぎなど90日以内の短期滞在で、申請はオンラインで完結します。
手数料は7ユーロと低く抑えられており、承認されれば3年間有効な制度です。欧州旅行を計画している方は、導入前に申請の流れや必要書類を把握して、スムーズに準備を進めましょう。
そもそもETIASとは?

パスポートさえあればビザなしで入国できていたヨーロッパへの渡航が、2026年から新たな手続きを必要とします。入国前に何を準備すればいいのか、順を追って確認していきます。
ETIASの概要
ETIASの正式名称は「European Travel Information and Authorisation System(欧州渡航情報認証制度)」です。入国審査をネット上で先に行うと考えると想像しやすいでしょう。
今までヨーロッパに渡航する際ビザが不要だった国へ行く際に取得しなければならなくなる制度です。滞在日数が90日以内であれば、訪問目的を問わず申請が必須になります。渡航目的は旅行だけでなく、出張や経由地としての立ち寄りも対象です。
申請に必要なのはインターネット環境だけで、手続きはスマートフォン又はパソコンで完結します。欧州渡航情報認証の有効期間は3年間で、パスポートの残存期間が短い場合は残存期間が短い方に合わせられる仕組みです。
なぜETIASが導入されるのか
導入の背景には、2015年以降に欧州各地で相次いだテロ事件が大きな理由としてあげられます。ビザ免除制度を継続しながらも、安全対策として渡航前に本人情報を確認できる仕組みの導入が求められていました。
ETIASでは申請時に犯罪歴・紛争地域への入国歴・過去の入国拒否歴などを確認し、ハイリスクと判断された場合は申請が却下されます。
危険性のある人物の入国を防止すると同時に、審査手続きの効率化によって国境での混雑緩和も期待されている仕組みです。旅行者の利便性を守りながら、安全を確保するための制度といえます。
ETIASとビザの違い
最も大きな違いは手続きの場所と時間です。ビザは大使館や領事館に出向き、書類審査や面接を経て取得するもので、発給まで数週間かかることもあります。一方ETIASはオンラインで申請が完結し、多くの場合、数分から数時間で承認が届きます。
またETIASはビザを「置き換える」制度ではなく、ビザ免除を維持したまま事前登録を加えるものです。これまでと同様、ビザの取得は不要です。
渡航前にETIASの認証を取得するひと手間が増えるイメージです。費用も7ユーロと低く、旅行者への負担を最小限に抑えた設計になっています。
| 項目 | ETIAS | ビザ |
|---|---|---|
| 申請方法 | オンラインのみ | 大使館・領事館に申請 |
| 審査時間 | 数分〜最大30日 | 数週間 |
| 費用 | 7ユーロ | 数千円〜数万円 |
| 有効期限 | 3年間(複数回利用可) | 目的・種類による |
| 対象滞在 | 90日以内の短期滞在 | 長期滞在・就労・留学など |
EES(出入国管理システム)との関係性
EES(Entry/Exit System)は、EU域内への入出国記録を電子管理するシステムです。空港や港の端末でパスポートをスキャンし、顔写真・指紋などの生体情報と出入国日時を記録します。
訪問先の国境で自動的に行われるため事前手続きはありません。ETIASはEESの稼働を前提に設計されており、EESが完全に展開されてから6か月後にETIASが開始されるスケジュールです。
EESは2025年10月12日から段階的な導入が始まり、2026年4月10日までに全ヨーロッパ30か国国境での運用が完了する見込みです。その流れを受けて、ETIASは2026年第4四半期のスタートが予定されています。
ETIASが必要な人
ビザなしで欧州に入国できる国の旅行者が、ETIASの申請対象です。日本国籍のパスポート保持者で、観光・出張・乗り継ぎなど90日以内の滞在が目的であれば申請が必要です。
一方、シェンゲン圏の有効な長期ビザや在留許可を持っている方はETIASの申請は不要です。また、就労や90日を超える留学が目的の場合は、ETIASではなく別途ビザの取得が必要になります。
年齢による免除はなく、乳幼児から高齢者まで全員が申請対象です。ただし18歳未満と70歳以上は申請料(7ユーロ)が免除されます。
ETIASはいつから必要?導入スケジュール
ETIASの導入時期は何度も延期されてきました。現時点での最新スケジュールと、導入後の移行期間について正確に把握しておきましょう。
2026年10〜12月導入予定
2025年3月に公表されたスケジュールによると、ETIASは2026年第4四半期、つまり10〜12月の導入が予定されています。ただし、具体的な開始日はまだ決まっておらず、EU公式サイトでは「開始の数か月前に通知する」としています。
導入が繰り返し延期されてきた背景には、先行して整備が必要なEES(出入国管理システム)の稼働遅延があります。ETIASはEESの完全運用から6か月後にスタートする設計のため、EESの進捗次第でスケジュールが変わる点は念頭に置いておきましょう。
移行期間について
導入直後は、すぐに完全義務化されるわけではありません。制度開始後しばらくの間は移行期間が設けられ、この期間中はパスポートなど従来の入国条件を満たしていれば、ETIASを取得していなくても入国できる場合があります。
移行期間の長さは約6か月が想定されています。ただし最終的な入国判断は空港の入国審査官が行うため、移行期間中であっても入国を断られるリスクがゼロとは言い切れません。
制度が始まったら、移行期間の有無に関わらず早めの申請が安心のポイントです。
いつから申請できる?
2026年3月現在、ETIASの申請受付はまだ始まっていません。導入日が正式にアナウンスされてから、申請開始となります。EU公式サイトによると、開始時期は数か月前に告知される予定です。
申請先はETIAS公式サイトまたは公式モバイルアプリのみで、それ以外の非公式サイトを通じた申請は正規の認証が得られないうえ、高額な手数料を請求されるトラブルも報告されています。
申請開始のタイミングは外務省の海外安全情報やEU公式サイトで随時確認するのが確実です。
ETIASが必要な人
ETIASはすべてのヨーロッパ渡航者に必要なわけではありません。自分が対象かどうかを事前に確認しておくことで、入国直前の慌てを防げます。
ETIASが必要になる国
ETIASが必要となるのは、ビザ免除で欧州30か国協定加盟国に短期渡航する方です。日本はビザ免除国に該当するため、日本国籍のパスポートを持つ方は原則として全員が申請対象となります。
渡航目的の対象となるのは3ヶ月以内の観光・出張・乗り継ぎです。就労や長期留学が目的の場合はETIASではなく、従来通りビザのが必須となります。
- 西地方:フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン
- 北地方:デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランド、エストニア、ラトビア、リトアニア
- 東地方:ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキア、スロベニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア
- 南地方:ギリシャ、マルタ、キプロス
ETIASが不要な人
対象国の長期ビザや在留許可証を持っている方は不要です。EU市民やEFTA(欧州自由貿易連合)加盟国の住人も必要がありません。
またシェンゲン圏に加盟していない国、例えばイギリスやアイルランドなどのみの旅行・観光の場合もETIASは不要です。なおイギリスへの入国には別途ETA(電子渡航認証)の取得が必要な点は押さえておきましょう。
モナコ・バチカン・サンマリノ・アンドラは欧州30か国圏外のため対象外ですが、それぞれの国へ向かう途中でにシェンゲン圏を経由する場合はETIASが必要になります。
トランジット(乗り継ぎ)の場合
シェンゲン協定加盟国の空港でトランジットをする場合も、原則としてETIASの取得が必要です。
たとえばフランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港やドイツ・フランクフルト空港で乗り継ぐ場合、目的地が別の国であってもETIASが求められます。これはトランジットであってもヨーロッパ30か国圏の入国審査を通過するためです。
一方国際乗り継ぎエリア内にとどまり、シェンゲン圏の入国審査を通らない乗り継ぎの場合は対象外となります。旅程にシェンゲン加盟国での乗り継ぎが含まれる方は、トランジットでもETIASが必要になることを念頭に置いて準備を進めましょう。
ETIASの基本情報
ETIASの申請はオンラインで可能なため、手続き自体はスムーズに進みます。
費用・有効期限・承認されるまでの期間など、大切な項目を押さえておきましょう。
ETIASの申請ステップ
- ETIAS公式サイトまたは公式アプリにアクセスする
- パスポート情報・氏名・生年月日などの個人情報を入力する
- 渡航目的・滞在予定国・犯罪歴などの質問に回答する
- 申請手数料(7ユーロ)をクレジットカードで支払う
- 登録したメールアドレスに承認結果が届く
申請はETIAS公式サイトまたは公式モバイルアプリからのみ受け付けています。
入力するのはパスポート番号・氏名・生年月日・国籍・住所といった基本情報のほか、渡航目的や滞在予定国、犯罪歴・紛争地域への訪問歴なども申請フォームで確認されます。記入の目安時間は約10分です。
申請内容に誤りがあると認証が下りないため、身分証明書を手元に用意したうえで正確に入力しましょう。申請開始後48時間以内であれば下書きを保存して途中から再開することも可能です。
ETIASの料金
申請手数料は7ユーロです。支払いはクレジットカードやデビットカードで行い、カードの名義は申請者本人でなくても問題ありません。
一度支払った手数料は、審査の結果にかかわらず返ってこない為念頭にいれておきましょう。2026年3月時点で申請手数料免除の対象は未成年と70歳以上の方となっています。
ただし手数料の免除はあくまで費用の話であり、ETIASの申請と取得自体は年齢を問わず全員に必要です。乳幼児も含めて家族全員分の申請が求められるため、渡航人数分の申請漏れがないよう注意してください。
ETIASの有効期限
3年間の有効期間が設けられています。複数回のヨーロッパ旅行を予定している方でも、期間内であれば申請し直す必要はありません。
ただし1回の渡航で滞在できるのは180日間のうち最長90日間までです。注意が必要なのは、パスポートの有効期限がETIASの有効期限に影響する点です。
旅券の有効期間が3年に満たない場合は、ETIASも旅券と同じタイミングで失効します。入国が決まったら身分証明書の有効期限を確認し、残存期間が短い場合は更新してからETIASを申請することをおすすめします。
旅券の更新後はETIASも新規で取得し直す必要がある点を覚えておきましょう。古い旅券の情報に紐づいているため、そのまま使い続けることはできません。
ETIAS承認にかかる時間
審査はシステムが自動で処理するため、スムーズにいけば申請当日中に結果がわかります。承認通知は登録したメールアドレスに届きます。
追加確認が発生した場合、審査完了まで最長で1か月ほどかかることも念頭に置いておきましょう。導入初期は申請者が一気に増えることも考えられるため、出発の少なくとも1か月前には申請を済ませておくのが賢明です。
承認された欧州渡航認証はパスポートと紐づいて管理されるため、訪問時に印刷して持参する必要はありません。航空会社や入国審査の担当者がシステム上で確認します。
ETIAS申請前に知っておきたい注意点
ETIASの申請自体はシンプルですが、事前に知っておかないと思わぬトラブルにつながる注意点がいくつかあります。
渡航前にしっかり確認しておきましょう。
ETIAS申請場所には注意
ETIASの申請は、EU公式サイトまたは公式モバイルアプリからのみ行えます。
インターネット上には「ETIAS申請代行」を謳う非公式サイトが多数存在しており、正規の手数料7ユーロに加えて数千円〜数万円の代行手数料を請求するケースが報告されています。
こうしたサイトを利用しても正規の認証が得られない場合があり、最悪のケースでは個人情報やクレジットカード情報を悪用される危険もあります。
URLが「europa.eu」で終わっているかどうかが公式サイトの見分け方です。申請前に必ずURLを確認する習慣をつけましょう。
パスポートの有効期限は3ヶ月以上
ETIAS申請時には、パスポートの有効期限がEU出国予定日から3か月以上残っている必要があります。有効期限が3か月未満のものでも申請自体は受け付けられますが、空港の入国審査で入国を拒否されるリスクがあります。
またパスポートの残存期間がETIASの有効期限(3年間)より短い場合、ETIASの有効期限はパスポートの期限に合わせて短くなります。
渡航が決まった段階で身分証明書の有効期限を確認し、残存期間が短い場合は更新を先に済ませてから欧州渡航認証を申請するのがおすすめです。パスポート更新後は新しい情報でETIASを再申請する必要があります。
申請手数料は7ユーロ必要
ETIASの申請手数料は7ユーロで、クレジットカードまたはデビットカードで支払います。一度支払った手数料は審査結果にかかわらず返金されません。
申請内容に誤りがあって再申請が必要になった場合も、あらためて7ユーロが発生します。
入力ミスを防ぐために、申請前にパスポートの情報を手元で確認しながら進めましょう。なお、18歳未満と70歳以上の方は手数料が免除される予定ですが、申請自体は必要です。
また家族で入国する場合は1人につき1件の申請が必要なため、人数分の手数料がかかる点も事前に把握しておきましょう。
ETIASに関するよくある質問
ETIASについて調べていると、さまざまな疑問が出てくるはずです。特に多く寄せられる質問をまとめてお答えします。
子どもや赤ちゃんもETIASは必要?
ETIASは年齢に関係なく、全員に申請が必要です。生まれたばかりの赤ちゃんであっても例外はありません。ただし、18歳未満は申請手数料の7ユーロが免除される予定です。
子ども名義のパスポートが必要になるため、渡航前にパスポートの取得と合わせて欧州渡航認証の申請も忘れず準備しておきましょう。
取得したら必ず入国できる?
ETIASを取得しても、入国が保証されるわけではありません。最終的な入国の可否は、空港や国境の入国審査官が判断します。欧州渡航認証はあくまで「渡航前の事前審査を通過した」ことを示すものです。
健康状態や所持金、訪問目的などを現地で確認されることもあるため、入国審査には誠実に対応しましょう。
拒否されたらどうなる?
ETIASの申請が拒否された場合、対象国への入国は認められません。拒否通知を受け取った場合は、内容を確認したうえで再申請するか、対象国の大使館や領事館にビザの申請を行う方法があります。
ビザ申請は面接や書類審査が必要で、発給まで数週間かかるため、渡航予定がある場合は早めに動くことが大切です。
ETIASの最長滞在期間は何日?
ETIASで認められる滞在期間は、180日間のうち最長90日間です。この90日間はシェンゲン圏全体での合計滞在日数で計算されます。
たとえばフランスに30日、スペインに30日滞在した場合、残りの滞在可能日数は30日となります。90日を超えて滞在したい場合は、欧州渡航認証ではなく長期滞在ビザの取得が必要です。
まとめ
ETIASは2026年10〜12月ごろから導入予定の事前渡航認証制度です。日本国籍のパスポートを持つ方がシェンゲン協定加盟国へ入国する際、観光・出張・乗り継ぎを問わず申請が必要になります。
申請はオンラインで完結し、手数料は7ユーロ、有効期限は3年間です。制度開始後は移行期間が設けられる予定ですが、期間中でも入国を断られるリスクがゼロとは言えません。導入のタイミングに合わせて早めに申請を済ませておくのが安心です。
申請は必ずEU公式サイトから行い、代行サイトの利用は避けましょう。欧州旅行を計画している方は、身分証明書の有効期限の確認と合わせて準備を進めてください。
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