杏里の隠れた名曲、世界的ヒット曲「Remember Summer Days」人気イラストレーターchao!とのコラボレーション動画も公開！
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2024.12.10

日本を代表する女性シンガーの一人、杏里。

彼女のヒット曲と言えば「オリビアを聴きながら」、「CAT’S EYE」など枚挙にいとまがないが、

１位「悲しみがとまらない」、２位「Remember Summer Days」、３位「Last Summer Whisper」という順位をご存じだろうか。「悲しみがとまらない」は言わずと知れた80年代の杏里の代表的なヒット曲の一つであるが、2位と3位の楽曲はご存じない方も多いのではないか。3位の「Last Summer Whisper」は1982年に発表されたアルバム「Heaven Beach」の中の1曲、そして2位の「Remember Summer Days」は「悲しみがとまらない」のシングル盤のB 面に収録された楽曲でアルバム収録すらない作品である。

実はこの3曲の順位はここ数年続いている世界的なジャパニーズ・シティポップのブームの中、音楽配信サービスspotifyにおける杏里再生楽曲チャート、不動のベスト3である。

70年代後半から80年代、AORやウエストコースト・サウンド、ブラック・コンテンポラリーなど様々な欧米の音楽の影響を受けながら独自の発展を遂げたジャパニーズ・シティポップは北米、中米などで火が付いたこのブームは、折からの訪日観光客の拡大にも相まって日本の中古アナログ盤市場の価格高騰などを引き起こした。

当時は一過性のブームと思われた、この動きはインドネシアやアジアにも拡大し、より大きなムーブメントとなってきている。

先の杏里のspotifyにおけるサブスクリプション再生数でいうと「悲しみがとまらない」はデイリーで13万回を超える数字も記録し、他の2曲も毎日4万から5万という数が再生されている。繰り返すが、この数はデイリーでの数字である。「悲しみ～」、「Remember～」の2曲も収録されているアルバム「Timely！」は全収録曲の合計再生数が1億７千万回を超え、大半がアメリカ、インドネシア、メキシコで再生されている。海外におけるシティポップ・ブームはアニメなどと並び、Jカルチャーの一翼を担う存在となっているのである。

今回、その隠れた名曲ともいえる「Remember Summer Days」の動画が公開された。

発表当時はタイアップやシングルカットなどが合ったわけではなくビデオクリップなども作られることもなかったが、動画再生サービスなどでも楽しみたいという声も多く、その声にこたえることとなった。

その動画の制作、編集を手掛けたのは自らも音楽家でありながら世界各国の企業のアートワークを手掛ける日本人イラストレーターchao!氏。自身も杏里のファンでありシティポップそして80年代カルチャーが好きだというchao!氏は途轍もない熱量で制作に携わってくれた。「失われた30年」以前、日本が期待と希望に溢れた80年代、その空気感を感じさせてくれる動画の完成である。

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作品情報