シャチが見られる水族館は日本で3つだけ！それぞれの魅力やショーの内容について解説

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シャチを見るために水族館へ足を運ぶ予定を立てている方もいるでしょう。

現在、日本の水族館でシャチを飼育しているのは千葉県の「鴨川シーワールド」、愛知県の「名古屋港水族館」、兵庫県の「神戸須磨シーワールド」だけ。そのうち関西地方にある神戸須磨シーワールドは2024年にオープンしたばかりの水族館です。

昔シャチがいた水族館はこのほかに4箇所ありますが、現在は飼育されていません。そのため、今シャチを見たいのなら千葉県・愛知県・兵庫県の水族館へ足を運びましょう。シャチは世界の海に約5万頭生息していると考えられていますが、どこで暮らしているのかはっきりせず、誰にもわかりません。海の王者として知られるシャチについて、まずは生態を深掘りしていきましょう。

シャチってどんな動物？

白黒模様の愛らしい姿をしているシャチは、水族館の人気者です。知能が高く人懐っこい性格をしていますが、「海のギャング」や「海の王様」などと呼ばれるなど、肉食な一面も持っています。

海洋系の食物連鎖の中で頂点に立っており、天敵は「武器を使う人間だけと」とも言われているほどです。現在、自然界からのシャチの捕獲は、ワシントン条約によって学術目的以外では禁じられています。日本国内でシャチを飼育している水族館は、3つのみです。

捕獲が禁じられているため、シャチを人工飼育する取り組みも行われていますが、世界的に見ても成功例が少なく、国内での飼育数が著しく増加する見込みはないとみられています。近年、野生のシャチの生態は徐々に明らかになってきていますが、神秘のベールに包まれています。

鴨川シーワールド【千葉県】

鴨川シーワールドは千葉県鴨川市にある水族館です。自然環境を再現した生態展示とパフォーマンスを行っており、生き物の生命とそれをとりまく環境の大切さを学べます。

水しぶきが圧巻のシャチショーを堪能

鴨川シーワールドでは「オーシャンスタジアム」にてシャチのショーが開催されており、水しぶきを浴びながら圧巻のパフォーマンスを堪能できます。雄大な太平洋を背景に繰り広げられるシャチショーは見どころ満載です。

オーシャンスタジアムではほぼ毎日「11：00〜」「14：00〜」など時間を決めてシャチのショーが行われています。ショーが行われる時間は公式サイトに掲載されているので、来館前にチェックしておきましょう。

2024年8月1日（木）より、シャチの健康管理や飼育員とシャチのトレーニング、研究活動などのため、最終パフォーマンスが行われてから閉館までの時間帯に、オーシャンスタジアムへの立入りや撮影ができなくなりました。

鴨川シーワールドの基本情報

鴨川シーワールドには、茨城県以南の太平洋沿岸にある岩礁域に生息する、体長30cm超の大型エビ「イセエビ」、3月29日に生まれたゴマフアザラシの子供「ロイ」など、たくさんの海の生き物が展示されています。

サーフスタジアムにいるバンドウイルカとカマイルカのパフォーマンスも、見どころのひとつです。

鴨川シーワールドへのアクセス方法

列車・飛行機・バス・車にて来館可能です。JR東京駅より約2時間、成田空港から約1時間45分、高速バス アクシー号に東京駅で乗車し約2時間、車で海ほたるPAより約1時間10分、千葉市内より約1時間20分で到着します。

名古屋港水族館【愛知県】

引用：愛知now

名古屋港水族館は愛知県名古屋市にある水族館です。

館内は北館と南館にわかれており、シャチとバンドウイルカ、カマイルカなどが見られる「日本の海」、ベルーガのいる「オーロラの海」など、コンセプトに沿った展示がされています。

公開トレーニングでシャチの生態を観察

シャチの生態を観察したい方にぴったりのパフォーマンス「シャチ公開トレーニング」が北館3階スタジアムにて行われています。約15分間にわたり、トレーニングの様子を通して、「海の王者」「海のギャング」などと呼ばれるシャチの生態を、飼育係によって紹介してもらえるイベントです。

公開トレーニングでは、シャチの巨体が繰り出す豪快な動きや健康管理のトレーニングの様子を観察できます。

名古屋港水族館では、シャチの体温測定を毎日行っているほか、定期的に採血・採便などの検査、体長体重の測定も実施しています。体温測定の間、シャチのじっとしている姿を見られるのは、名古屋港水族館ならではの魅力でしょう。

名古屋港水族館の基本情報

名古屋港水族館には、シャチだけでなくベルーガやイルカ、マイワシなど海の生き物が展示されています。南館2階黒潮大水槽にて見られる「マイワシのトルネード」は、約3万5千匹のマイワシが、餌を求めて群れをなす様子を観察できます。

その様はまるで一つの生き物のようで、トルネードの名がふさわしい光景です。このような展示方法は全国の水族館でも行われていますが、実は名古屋港水族館が元祖でもあります。ダイナミックな泳ぎを堪能できる、マイワシのトルネードをぜひ見にでかけましょう。

名古屋港水族館へのアクセス方法

列車・飛行機・バス・車にて来館可能です。地下鉄名港線「名古屋港」駅下車　3番出口より徒歩約5分、中部国際空港 セントレアより車で約35分、市バス「名古屋港」より徒歩約10分、名古屋高速道路「港明」ICより約10分で到着します。

神戸須磨シーワールド【兵庫県】

神戸須磨シーワールドは、兵庫県神戸市にある水族館です。2024年6月1日にオープンしたばかりで、大阪市内から50分とアクセスの良さも魅力の1つです。

コンセプトとして「『つながる』エデュテインメント水族館」を掲げており、海の生き物たちについて楽しみながら学ぶことを目指しています。

シャチについて学べる「オルカラボ」は神戸ならでは！

シャチの生態を学べる教育ゾーン「オルカラボ」があるのは、神戸須磨シーワールドならではでしょう。オルカラボではシャチの生物学情報や最新調査データを学べるほか、シャチの骨格標本の展示も行われています。

この機会にシャチの生態やからだの特徴を観察、学んでみてはいかがでしょうか。

オルカホールには6m×3mの大画面ディスプレイが設置されており、知床におけるシャチの映像投影や教育プログラムなどのイベントも実施可能です。神戸須磨シーワールドを訪れる際は、デジタルツールを利用した世界で初めてのシャチに関する教育ゾーンにも、ぜひ足を運んでみてください。

神戸須磨シーワールドの基本情報

神戸須磨シーワールドでは、イルカ・アシカ・アザラシ・ウミガメ・ペンギン・クラゲなどさまざまな生き物が見られます。館内は1〜4階まであり、それぞれ展示のコンセプトが異なるので最後まで新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。

六甲水系の河川や瀬戸内海の豊かな自然を再現した「LOCAL LIFE」は、ぜひ見ておきたいスポットです。

神戸須磨シーワールドへのアクセス方法

列車・飛行機・バス・車にて来館可能です。JR「須磨海浜公園」駅より徒歩約5分、、神戸空港からは車で約20分、神戸市バスを利用する場合は「神戸須磨シーワールド」を下車します。

車の場合は、大阪方面からの場合は湊川ICより国道2号線で西へ、姫路・岡山方面からの場合は須磨ICより南へ約5分で到着です。

水族館のシャチに関するよくある質問

水族館のシャチに関するよくある質問をまとめました。

• 昔シャチがいた水族館はどこ？
• なんでシャチの飼育数が少ないの？
• シャチがいる海外の水族館はどこ？

水族館へシャチを見に行く前に、シャチに関する情報や生態について学んでおきましょう。

昔シャチがいた水族館はどこ？

昔シャチがいた水族館は、下記の4箇所です。

• 伊豆・三津シーパラダイス(静岡県)
• アドベンチャーワールド(和歌山県)
• 太地町立くじらの博物館(和歌山県)
• 江ノ島水族館(神奈川県)

現在はシャチを飼育していないものの、上記の水族館では、今も魅力いっぱいのさまざまな海の生き物が見られます。江ノ島水族館はリニューアルを経て「新江ノ島水族館」へと名前を変えました。

なんでシャチの飼育数が少ないの？

現在、自然界からのシャチの捕獲が、ワシントン条約によって学術目的以外では禁じられているためです。シャチを人工飼育する取り組みも行われていますが、世界的に見ても成功例が少ないために、国内で飼育されている数が少ないというのが現状です。

日本国内で飼育されているシャチの飼育数は、2024年現在で7頭しかいません。鴨川シーワールドに3頭、名古屋港水族館に2頭、神戸須磨シーワールドに2頭います。

シャチがいる海外の水族館はどこ？

日本以外にも、米国・フランス・中国などの水族館にシャチがいます。しかしワシントン条約によって捕獲が禁じられているため、シャチがいる水族館は、それほど多くありません。日本の隣国である中国にある「上海海昌海洋公園」は上海市にある水族館であり、シャチのショーが楽しめるスポットです。

入館の際にはシャチのオブジェが出迎えてくれるなど、水族館のシンボルにもなっています。

まとめ

シャチは、愛嬌があり水族館の人気者として知られている存在です。現在、日本国内の水族館には7頭しかおらず、鴨川シーワールドに3頭、名古屋港水族館に2頭、神戸須磨シーワールドに2頭います。ワシントン条約によって捕獲が禁じられているため、飼育数は今後もそれほど増えていかないことが予想されています。

シャチを見に行きたい！という方は、これらの水族館に足を運んでみましょう。シャチは世界の海に約5万頭生息していると考えられていますが、どこで暮らしているのかはっきりしていません。徐々に生態が解明されつつあるものの、未だに生態は謎に包まれています。

海の王者として知られるシャチについてぜひ詳しく知っていただき、シャチを見に行く前に、生態や生息している背景についても考えてみてください。

この記事を書いた人

ななめうえトラベル編集部

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