お茶の歴史がわかる「入間市博物館」ななめうえな魅力や見どころをご紹介!
今回は、埼玉県入間市にある「入間市博物館」さんにお話をお伺いしました。
郷土の歴史と文化を伝える貴重な展示が充実している入間市博物館で、学芸員の津久井浩一さんに入間市博物館の見どころなどをお答えいただきました。
入間市博物館学芸担当主幹(学芸員・社会教育主事)。入間市博物館の開館年である平成6年に配属。
途中で人事異動により公民館や図書館での勤務を経て再び現職へ。30年間社会教育畑一筋。専門は教育普及。
入間市博物館のご紹介
提供:入間市博物館
入間市博物館は、郷土民芸館や市史編さん事業によって蓄積された「地域」に関する資料や調査研究成果を引き継ぎ開館。
入間市は狭山茶の主産地であり、「お茶」は地域を特徴付ける構成要素として重要な役割を担っています。
そこで入間市博物館は開館以来、「地域」と「お茶」に関する様々な資料を収集・調査・保存し、展示・教育普及活動を行ってきており、令和6年4月には開館以来の入館者が240万人に達しました。
入間市博物館が注力するイベント
提供:入間市博物館
年間を通して「お茶」についての様々な講座や体験学習、見学会を行う「ALITお茶大学」は、当館の特徴を生かした事業として人気で、令和6年度をもって、20周年。また、秋に行う特別展、1月から2月にかけて行う「むかしのくらしと道具展」も、たくさんの方々に好評なイベントです。
津久井さんが紹介してくださったイベント以外にも、期間限定のイベントなどは、公式サイトにて案内されています。
入間市博物館の見どころ
提供:入間市博物館
入間市博物館は、地域とお茶をメインテーマにした総合博物館。こども科学室、入間の自然、入間の歴史、茶の世界という名前の付いた常設展示室のほか、特別展示室や市民ギャラリー、回廊パネル展など、館内の様々な場所で楽しみながら学べるスポットがあります。
充実した展示の数々の中で、入間市博物館が特に見どころとして推薦している常設展示「茶の世界」と本格的な茶室「青丘庵」について津久井さんに紹介していただきました。
常設展示・茶の世界
提供:入間市博物館
全国でも珍しい常設展示「茶の世界」です。
千利休が建てた茶室の復元や、国登録有形文化財になった「狭山茶の生産用具」のほか、元々中国原産と考えられている「チャ」がどうして日本に伝わったのか、そして名産である「狭山茶」はどうして生まれたのかを分かりやすく展示しています。
本格的な茶室・青丘庵
提供:入間市博物館
約4万5千平方メートルの敷地の中には、本格的な茶室「青丘庵」が建っています。
博物館が主催する茶会などの行事が行われていないときならば、一般の方が有料でお茶事に使用することができます。
抹茶や茶筅、茶菓子といった消耗品をご用意いただければそのほかの道具は一通り揃っていますのでお気軽に茶会を開くことができます。
青丘庵は有料施設ですが、数時間なら2,000円代で、終日なら7,700円で利用できます。雅な気分を堪能できる豪華な茶室での思い出づくりをしてみませんか?
入間市全体の魅力
引用元:入間市公式サイト
津久井さん入間市博物館がおすすめする入間市全体の魅力についてお聞かせいただきました。
入間市は狭山茶の主産地ということが一つの売りですが、当館のような博物館、高速道路の出口からすぐのアウトレット、アメリカンテイストのエリアなど楽しめる場所もありますし、電車一本で海へ山へと繰り出すことも出来ます。遊園地や野球場も近くにあります。
そうした適度な距離感で暮らせる街なのが魅力かもしれません。
入間市博物館の展望
提供:入間市博物館
津久井さんに、入間市博物館はどのような施設でありたいのかをうかがいました。
今年、入間市博物館は開館30周年を迎えました。親子2代、あるいは3代で足を運んでくださっている方もいます。本当にありがとうございます。
博物館という施設は、貴重な資料を「経年劣化」という避けられない運命に抗いつつ50年、100年、もっと先へと伝えていく使命を持っています。ただの保管庫ではなく資料を皆さんに見ていただくというのも大事な役割です。
これからもずっと、入間のことを知るなら博物館へ行ってみよう!と思っていただけるよう努めていきたいです。
津久井さん、インタビューにお答え下さり、ありがとうございました。
入間市博物館の基本情報
提供:入間市博物館
津久井さんのインタビューに続いて、入間市博物館の基本情報をご覧ください。
住所・アクセス
提供:入間市博物館
公式サイト | https://www.alit.city.iruma.saitama.jp/ |
所在地 | 〒358-0015 埼玉県入間市大字二本木100番地 |
電話番号 | 04-2934-7711 |
交通アクセス | ・車で来館の場合:圏央道・入間インターから5分 ・電車・バスで来館の場合:西武池袋線入間市駅からバス20分 |
利用案内
開館時間 | 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | ・月曜日(祝日または振替休日の場合はその翌日) ・祝日の翌日(土曜日・日曜日または、祝日である場合を除く) ・年末年始(12月27日~1月5日) ・館内整理日(毎月、祝日以外の第4火曜日) |
常設展示観覧料
区分 | 観覧料(一人分) | |
個人 | 団体(20人以上) | |
大人 | 200円 | 160円 |
高・大学生 | 100円 | 80円 |
小・中学生 | 50円 | 40円 |
小学校就学前の方および65歳以上の方 |
無料 |
館内の施設
貸出施設 | 茶室「青丘庵」/特別展示室・市民ギャラリー/講座室/体験学習室 |
その他施設 | 市民広場/情報センター室/休憩コーナー/バルコニー/ピロティ |
レストラン・ショップ | レストラン「茶処 一煎」/ミュージアムショップ |
まとめ
入間市博物館には、お茶の博物館を中心とした数々の展示のほか、地域とお茶について学べる博物館のセミナー・ALITお茶大学も実施しています。
折々にワークショップやミニ展示会なども催しているので、入間市博物館公式サイトで開催中のイベントなどを確認してみましょう。
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