百万石の本格的な武家書院「無限庵」のナナメウエな魅力を紹介

2024.09.06 john

本日は石川県加賀市にある無限庵さんに取材させて頂きました!

無限庵は、金沢市にある横山家の邸宅から移築された書院で、かつて加賀藩の家老が住んでいた場所として知られています。

成巽閣(重要文化財・金沢)に代表される武家邸宅の書院形式を受け継ぐ近代建築として、その文化的価値が高く評価されています。

また、無限庵では、多くの古美術品が展示されており、訪れる人々を魅了する文化遺産の一部として重要な役割を果たしているんです。

無限庵をご紹介

画像引用元:無限庵

無限庵は、元々は旧加賀藩で重要な地位を占めていた横山家が大正元年(1912)に金沢市に建てた歴史的な武家書院屋敷です。

明治時代に小松市で尾小屋鉱山を運営していた横山家が、その事業の成功によって得た莫大な財産を用い、息子の結婚祝いとして贈ったものと言われています。建物の建築には、最上級の建材が用いられ、当時の伝統技術を誇る職人たちによって、細部に至るまで丹念に作り上げられました。

その後、大正十年(1922)には、北陸を代表する実業家、新家熊吉が自転車木製リムの事業で成功を収めた財で山中温泉の美しい景勝地にこの屋敷を移築し、別邸として使用しました。昭和五十八年(1983)には財団法人無限庵の管理下に置かれ、多くの人々にその魅力を開放しました。そして令和三年(2021)には前端雅峯が法人を設立し、移築百年を記念して大規模な改修を行い、今後も文化財の保存と多様な活用を視野に入れた活動を行うことを目指しています。

ぜひ、加賀百万石が育んだ華やかな武家書院で、この地に息づく茶道をはじめとした衣食住に関わる伝統文化を体験し、特別な時間をお過ごしください。

無限庵で注力している事業・イベント

画像引用元:無限庵

無限庵では、特に茶懐石文化を核としたユニークな体験が非常に人気を博しています。訪れる人々は、伝統と現代の融合した深みのある日本文化を味わう機会が広がっています。

無限庵の目玉の一つである茶懐石体験。この体験では、無限庵の代表者が長年の技術と情熱を注いで製作した漆器を用い、本格的な日本の茶道文化を堪能することができます。

これらの漆器は、伝統的な技法を駆使しつつも、現代のデザイン感覚を取り入れた作品であり、他では味わえない独自の魅力を放っています。そのため、茶道を愛する方々や、初めて茶道に触れる方にも深い感銘を与え、豊かな学びと癒しのひとときを提供しています。

次に、無限庵の自然に囲まれた魅力を引き立てるカフェ、「茶房うるはし」についてです。このカフェは、訪れる人々に自然との調和を満喫してもらうことを目指しています。緑豊かな環境の中で、静かな時を過ごしつつ、ゆったりとしたランチや美味しいコーヒーを楽しむことができます。特におすすめなのが、無限庵の見学とセットになった特別なパッケージです。これにより、無限庵での奥深い文化体験と、心安らぐ食のひとときを一度に堪能することができるため、高く評価されています。

無限庵では伝統文化の保存と現代における新たな価値創造の両面から、訪れる人々に非常に特別な体験を提供しています。一度訪れると、その余韻が心に長く残るような素晴らしい場所でしょう。

私たちがおすすめする無限庵の見どころ

画像引用元:無限庵

私たちがおすすめする無限庵の見どころを3つ紹介します。

歴史的な御殿

画像引用元:無限庵

無限庵は、歴史の息吹を肌で感じることができる特別な場所です。古の時代に建てられたこの場所は、金箔の貼り付け壁、黒柿欄干、加賀蒔絵、金唐皮など建築技術や芸術の粋が集まった御殿です。

茶房うるはし

画像引用元:無限庵

無限庵にある茶房うるはしは、日本の美しい風景を味わうことができる特別な場所。歴史のある名勝、こおろぎ橋を一望することができ、それぞれの季節が織りなす風景を目の当たりにできます。

春の桜の開花、夏の緑が鮮やかな森の恵み、秋の紅葉の絢爛さ、そして冬の静寂に包まれた雪景色と、四季折々の自然美が訪れる人々を魅了するでしょう。同時に、茶房うるはしは訪れる人々に忙しい日常を忘れ、心の休まるひと時を提供します。

こだわりのお茶や和菓子に舌鼓を打ちつつ、自然との調和を楽しみながら、時間がゆっくりと流れる贅沢なひとときをご堪能ください。

茶懐石と漆器

画像引用元:無限庵

無限庵には、伝統的な茶懐石料理を美しい漆器とともに楽しめる、素晴らしい茶房うるはしがあります。食器はすべて、温もりのある艶やかな木製漆器を使用しており、食事の時間をより豊かに演出します。

また、事前に予約することで漆絵の制作体験も可能ですので、漆の文化に触れながら自身の作品を作り上げる楽しさを味わってください。

私たちがおすすめする無限庵の魅力

画像引用元:無限庵

無限庵がある山中温泉は、開湯1300年の歴史を持ち、山あり川ありと自然豊かな街です。山中漆器の産地で、温泉は芭蕉が愛した温泉といわれこの街でたくさんの名句を残しております。

現在は、街並みも整備されこおろぎ橋、あやとり橋を渡り鶴仙渓。ゆげ街道と見どころがいっぱいです。

無限庵が受け継ぎたいもの

画像引用元:無限庵

無限庵が一貫して大切にしているのは、訪れる旅人たちにこの地ならではの歴史と伝統を感じ取ってもらうことです。鶴仙渓やこおろぎ橋の美しい自然の中に位置する無限庵は、ただの休息の場ではなく、来訪者にとって特別な体験を提供したいと願っています。

古くから続く日本の建築様式を取り入れた無限庵の建物自体が、歴史の重みを感じさせます。それは単に過去の遺産を見るだけではなく、現代においてもなお息づく文化の一部を実感する機会なのです。この場所を訪れる人々には、その建築美や歴史的背景に思いを馳せ、さらに深い知識を得るきっかけにしてもらいたいです。

また、無限庵は山中漆器の魅力を広める拠点でもあります。この地域に古くから根付く伝統の工芸品は、手作りのぬくもりと細やかな技術が光ります。訪れる方には、ぜひこうした工芸品に触れてもらい、その美しさと価値を理解していただきたいと願っています。漆器一つひとつには職人の技と情熱が込められており、日常の中でその存在価値を見出すことができるでしょう。

自然の静けさの中で過ごすひとときは、都市の喧騒から離れ、自らの心と向き合う余裕をもたらしてくれます。無限庵を訪れると、歴史ある建築と自然、そして工芸に囲まれた豊かな時間が待っているでしょう。

無限庵の基本情報

画像引用元:無限庵

住所 〒922-0127 石川県加賀市山中温泉下谷町ロ6
電話番号 0761-78-0160
営業時間 11:00~15:00
休日 火曜日
料金 大人 500円
中高生 200円
小人 100円
アクセス ①アクセス(車)
北陸自動車道加賀ICから車で約20分
②アクセス(公共)
・加賀温泉駅から加賀周遊バス キャンバス山まわり線 → 19 山中温泉 菊の湯・山中座バス停から約950m
・加賀温泉駅から北鉄加賀バス 温泉山中線(2番のりば) → 山中温泉バスターミナルバス停から約1.3km
・加賀温泉駅から北鉄加賀バス 温泉山中線 栢野行き(2番のりば) → こおろぎ橋バス停から約550m 加賀温泉駅から約11.4km
・北陸自動車道 片山津ICから約16.7km
・北陸自動車道 加賀ICから約13.0km
駐車場 乗用車 40台
大型バス  5台
ウェブサイト https://mugenan.com/
備考 観覧所要時間:20分から30分

無限庵のまとめ

画像引用元:無限庵

山中温泉の温泉街にある「無限庵」は、石川県の指定文化財として認められる近代和風建築です。その歴史は加賀藩の前田家に仕えた重臣・横山家の書院建築にまで遡ります。

この歴史的建造物が一部改装され、2023年4月にカフェ・茶房「うるはし」として新たに生まれ変わりました。

訪れる人々は、鶴仙渓の美しい自然の中で、心安らぐランチやデザートを楽しむことができますよ。

この記事を書いた人

john