琵琶湖湖畔に酒蔵を持つ酒造メーカー「吉田酒造」のななめうえな魅力に迫る!

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2024.09.11

吉田酒造株式会社は、日本を代表する湖である、琵琶湖のすぐそばにある酒造メーカーです。

今回は吉田酒造株式会社の代表取締役である大邊誠さんにインタビューを敢行。その際にご回答いただいた内容を中心に、吉田酒造の魅力と、吉田酒造さんがあるマキノ町海津の魅力を紹介します!

大邊誠さんのプロフィール
大邊誠さん:1962年生まれ。1985年より大手酒造メーカーで酒造りの知識と技術を磨き、2022年に退職。その後、吉田酒造の代表取締役となる。自身も大の日本酒好きで、それが小さな酒造メーカーである吉田酒造を運営する原動力となっている。

吉田酒造株式会社の歴史に迫る!

引用:吉田酒造

吉田酒造株式会社は滋賀県高島市マキノ町海津にあります。この地は古くより関西方面と北陸方面を結ぶ湖上交通の要衝として栄えた宿場町であり、また港町でもありました。

吉田酒造はそのマキノ町海津の地で明治10年に創業。創業以来海津の経済活動を支えた商人や漁師、船頭など多くの人に愛されました。それは現代になっても変わらず、吉田酒造の代表銘柄のひとつである清酒「竹生嶋」は、海津に住んでいる多くの人に飲まれつづけています。

琵琶湖湖畔にある吉田酒造の酒蔵は、冬は凍らない湖に、夏は湖上から吹く爽やかな風に護られた環境です。その中で「竹生嶋」はじっくりと時間をかけ、優しく醸造されています。

吉田酒造が力を入れるイベントとは?

引用:吉田酒造

吉田酒造では、毎年4月初めに「蔵開き」を実施しています。吉田酒造がある場所からほど近いところにある、「海津大崎の桜」は、日本のさくら名所100選に選出されました。

琵琶湖の湖岸約4kmにわたって、およそ800本のソメイヨシノが一斉に咲いた時の景色はまさに壮観です。その先にある「竹生島」は神の棲む島と言われており、桜越しに眺める竹生島の景色は絶好の撮影スポットとして非常に人気があります。

吉田酒造の蔵開きが実施されるのは、花見客が訪れる少し前。蔵開き当日は蔵内を解放して酒蔵を見学できるほか、さまざまなお酒の試飲(有料)、キッチンカーによる酒の肴の販売など、お酒好きならば必ず楽しんでもらえるイベントとなっています。

社長がおすすめする吉田酒造の魅力とは?

引用:吉田酒造

吉田酒造の代表取締役である大邊氏に、吉田酒造の魅力についてお聞きしました。

「天祐一献竹生嶋」純米吟醸酒

「天祐一献竹生嶋」は、吉田酒造を代表する商品のひとつ。「天祐一献」とは、「神の棲む島」と言われている竹生島の神の恵み(天祐)を受けて醸造されたお酒です。その神秘的な味は、一度飲めば忘れられないと言われているんです。

厳選した地元滋賀県で作られるお米をベースに、伝統的に用いてきた金沢酵母がしっかりとした味わいを生み出しています。湖北を流れる「知内川」の清らかな水によって、まろやかで深い味わいへ醸し出してくれます。

琵琶湖の湖畔に建つ蔵

滋賀県には多くの酒造メーカーがありますが、吉田酒造は唯一琵琶湖湖畔に酒蔵を構えています。滋賀県は冬になると雪が降ることもありますが、琵琶湖は冬になっても湖面が凍ることはありません。たとえ雪が降っていたとしても、不凍の湖である琵琶湖が存在することで、極寒ではなく優しさを感じられる環境となっています。

そして夏の猛暑の中であっても琵琶湖周辺は湖上から風が吹くため、都会の炎天下とはまったく異なり、どこか爽やかさを感じられます。

吉田酒造の酒蔵はまさに琵琶湖に守られた酒蔵であり、良質な環境で造られるからこそ、吉田酒造のお酒は良酒として高い評価を得ているのです。

吉田酒造株式会社の社長が感じたマキノ町海津の魅力とは?

引用:びわ湖高島観光ガイド

カタカナで記載する非常にインパクトある地名である「マキノ町」。地名のカタカナ表記はマキノ町とニセコしかありません。高島市の北端に位置していて、峠を超えて北陸へと続く入り口にあたります。

鉄道が開通する前は、マキノ町が北陸への玄関口であり、交通の要所として栄えました。現在でも湖畔には当時の面影を残す石積みが残されています。さくら100選に選定された海津大崎の桜並木や湖水の美しいマキノサニービーチなど、さまざまな顔を見せる景観はとても魅力的です。

また、マキノ高原や温泉、メタセコイアの並木など、四季を問わず素晴らしい自然に恵まれたマキノ町海津地区は、オールシーズン楽しめる観光スポットです。滋賀県を訪れた際は、ぜひ吉田酒造があるマキノ町にも足を運んでみてください。

吉田酒造はどんな酒造でありたいか?

引用:吉田酒造

吉田酒造のお酒は、「飾り気がなく荒々しさを感じるが、飲み飽きない清らかさを感じる酒」と評されます。まるで港町であるマキノに集まった人々のような味わいこそが、明治初年の創業以来追い求めて造り続けてきた味わいです。

吉田酒造は地元の人たちに愛され、地元の食材を使った料理とともに飲み続けられるお酒であることを第一に考えています。

しかし、決して伝統的な味わいに留めることなく、これまで大切にしてきた味わいは大切にしつつ、現代の嗜好に合わせて進化し続けるお酒を造り続けることで、これから先も多くの人に愛される酒造会社でありたいと話されていました。

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