那須山系から流れ出る豊かな伏流水を使用!「天鷹酒造株式会社」にインタビュー!

2024.08.29 john

本日は栃木県大田原市ある「天鷹酒造株式会社」さんに取材させて頂きました!

天鷹酒造は、緑豊かな田舎の風景に佇む小さな酒蔵で、その周囲を田んぼが囲んでいます。お酒づくりに最適な素材を追求し、お米から丁寧に作り始めています。

那須山系から流れ出る豊かな伏流水と寒冷な気候風土に育まれ、創業以来、多くの地元の方々から愛される辛口の味わいを提供しています。

その実績は、国際的なコンテストであるIWCでの二重受賞など、数々の栄誉ある成果でも証明されているほど!

さらに天鷹酒造は、蜂蜜を日本酒の酵母で発酵させたユニークな「はちみつのお酒」など、酒蔵ならではの新製品開発にも意欲的に取り組んでいます。

直売店では、多様な季節限定のお酒を含めた15種類以上の試飲が楽しめるほか、市販されていない特別なお酒の量り売りも行っていますよ。

天鷹酒造株式会社をご紹介

天鷹酒造は、1914年に創業し、栃木県北部にある那須高原の南端、2つの大きな川に挟まれた田園地帯にあります。「辛口でなければ、酒ではない」と辛口に拘り、創業以来、辛口酒のみを造り続けています。

天鷹は、半世紀以上前の「純米酒」という言葉の無い時代より、 “米だけの酒”を「生粋無添加清酒」と名付けて販売してきました。常に時代に先駆け「挑戦する酒造り」を行っています。また、皆様へ「安心・安全・楽しい」商品をお届けするため、2005年より始めたのが、全国でも稀な有機日本酒造りです。

種もみも自社管理圃場で2年かけて有機化してから使用しており、米だけでなく、使用する機械器具の素材まで安全性を確認しながら使用しています。そのため現在では、日本だけでなく、有機先進地であるアメリカやEUにおいても有機認証も取得しているんですよ。

2018年に有機専門の農業法人「天鷹オーガニックファーム株式会社」を設立し、社員が直接田んぼの土づくりから原料米の栽培、酒造りと一貫した環境に優しい製造体制の確立を目指しています。さらに、熱湯消毒による器具の殺菌や、リユース瓶の多用、使用電力の3割相当の太陽光発電を行うなど”優しい酒造り”を目指しています。

天鷹酒造株式会社で注力している事業・イベント

天鷹酒造では、年間を通して蔵見学を実施しています(12 月中旬から2 月末は仕込みの関係上、蔵見学を休止しています)。コースは2種類あり、約30分の「スタンダードコース」と約60分「スペシャルコース」がありますよ。

どちらも醸造担当者がご案内させて頂きます。スペシャルコースでは、精米所、釡場、もと場、仕込み蔵、槽場、濾過場など多くの醸造現場を見学できます(時期によってはスペシャルコースをお受けできない時もございます)。

毎年9月~翌年4月の醸造時期であれば、実際に酒造りをしている現場を見学することができ、酒になる前の状態や出来立ての酒の香り、蒸かした酒米の試食など、普段体験できない多くの工程を見ることが可能でしょう。

蔵見学後は店舗で販売している商品の試飲も可能です。その時その時の季節商品や限定商品など、15種類以上の商品を試飲することが出来ますよ。

また、量り売りも実施しており、商品化されていない原酒や古酒、生酒を1合単位で販売しています。お好きなようにブレンドしてお買い上げいただくお客様もおりますので、店舗でのご購入の際はぜひお試しくださいね。

私たちがおすすめする天鷹酒造株式会社の見どころ

私たちがおすすめする天鷹酒造株式会社の見どころを3つ紹介します。

日米欧3つの有機認証

画像引用元:天鷹酒造

日本でも珍しい日米欧3つの有機認証を取得した日本酒を製造・販売しており、「安全・安心・楽しい」日本酒を提供しています。また、有機認証を取得した日本酒で、国内で長い歴史があり、公的機関が行なっている最も権威のある日本酒鑑評会「全国新酒鑑評会」で全国で唯一金賞を何回も受賞しているんですよ。

国内外多くのコンテストでも有機日本酒で高位の賞をいただいており、名実ともに最高品質の有機日本酒を皆様にお届けしております。

「酒米」も有機米として自社栽培

画像引用元:天鷹酒造

天鷹酒造では、有機日本酒の原料となる「酒米」も有機米として自社栽培しています。2018年に「天鷹オーガニック・ファーム株式会社」を立ち上げ、社員自ら自社圃場で有機米を栽培しているのです。

2024年は4.3haの圃場で作付けを行い、毎年自社栽培の収穫量を増やしています。2024年現在、原料米の98%が栃木県産米使用となっています。

蜂蜜酒(ミード)」も製造

画像引用元:天鷹酒造

天鷹酒造は、日本酒の他に「蜂蜜酒(ミード)」も製造しています。人類最古の歴史を持つとされるミードは、欧米ではポピュラーなお酒であり、天鷹酒造では清酒酵母を用いてジャパニーズミードとして製造しています。

蜂蜜のとろみのあるイメージとは違い、すっきりあっさりした飲み口のお酒です。さらに、米国で毎年開催されるコンテスト「Mazer Cup International Mead Competition」にて、「天鷹 蜂蜜酒」が金賞や最高賞に選ばれるなど、高い評価をいただいているんですよ。

私たちがおすすめする天鷹酒造株式会社の魅力

天鷹酒造株式会社がある栃木県北部、豊かな自然が広がる那須扇状地の一角の、緑ゆたかな田園地帯です。ここでは、那須山手から流れ出る那珂川とその美しい支流である箒川が地域を潤し、古くからの住居跡や数多くの古墳が歴史の息吹を伝えます。

また、年間を通じて晴天の日が多く、環境省が行う「全国星空継続観察」では「星空の美しい町」として四度にわたり日本一の称号を得ているんですよ。

春にはザゼン草が咲き誇り、田んぼでは蛙が鳴き、蝉が鳴き、鮎釣りが楽しめます。くわえて、”やな”では、焼きたての鮎も味わえます。また、秋には梨狩り、秋から冬にかけてはイチゴ狩りと、季節ごとに訪れる人々を楽しませる機会が満載です。

天鷹酒造株式会社が受け継ぎたいもの

天鷹酒造は田舎にある、田んぼに囲まれた小さな酒蔵です。作物が豊かに実る恵まれた農村地帯にあって、「地元の米で酒を造りたい」と思うのは、地酒屋として自然なことでした。 こうして地域の農家さんと一緒に取り組んだのが有機日本酒造りなんですよ。

子会社に農業法人を持ち、社員が直接米の栽培を行っています。今後、有機農業を拡大することは、環境負荷を低減するだけでなく、有機農産物や有機食品へと可能性を広げ、地域の元気、活性化につながると感じています。

天鷹酒造は、その中心となって永続的な事業のしくみをつくり、地域全体の価値を高めていきたいと考えています。有機”は一つの方法に過ぎませんが、みんなが喜ぶ事業サイクルづくりに力を注いでいきます。「天鷹があってよかった」そう思っていただける企業であるために、これからも地域の未来を見つめた事業に努力を重ねていきたいですね。

天鷹酒造株式会社の基本情報

住所 〒324-0411 栃木県大田原市蛭畑2166
電話番号 0287-98-2107
営業時間 9:00~17:00(試飲は16:30まで)
休日 1月1日
※臨時休業はホームページでお知らせいたします。
料金 【スタンダードコース】
所要時間/30分程度(精米所、釡場、試飲)
受付時間/[10月~4月]10:30~11:30、13:30~14:30
[5月~9月]9:30~11:00、13:30~15:00
料金/一人当たり550円(税込)
【スペシャルコース】
所要時間/60分程度(精米所、釡場、もと場、仕込み蔵、槽場、濾過場など醸造現場、試飲)
受付時間/[10月~4月]10:30、13:30
[5月~9月]9:30~10:30、13:30~14:30
定員/10名程度(要相談)
料金(白衣代を含む)/一人当たり1,650円(税込)
※酒造見学のお申し込みは、インターネットのみからとなっております。お電話でのお受付は行なっておりません。
申し込み:https://www.tentaka.co.jp/guide.html
アクセス ・電車・バス JR宇都宮線西那須野駅から関東バス馬頭・西那須野線で「蛭畑」下車すぐ
・車 東北自動車道矢板ICから約30分
駐車場 無料  約10台
ウェブサイト https://www.tentaka.co.jp/

天鷹酒造株式会社のまとめ

天鷹酒造は「辛口でなければ酒ではない」という初代の信念を受け継ぎながら、その土地の特性を活かした酒造りを続けています。「田舎にある小さな酒蔵」として環境に配慮した酒造りを採用し、「天鷹オーガニックファーム」では社員自身が有機米の栽培に取り組んでいますよ。

オーガニック日本酒は、日本、アメリカ、EUでの認証を取り、全国でも珍しい取り組みとなっています。また、有機米を使用したこうじやナチュラルな蜂蜜酒も造るなど、身体に優しい自然な酒造りを行っているんです!

天鷹酒造は伝統を大切にしつつ、新たな挑戦を続けることで、地域の強みを生かして時代を先取りする酒蔵と言えるでしょう。

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john