お江戸の雰囲気をそのままに!岡山県の重要文化財・旧野﨑家住宅のななめうえな魅力

2024.07.30 mika

本日は岡山県倉敷市にある、旧野﨑家住宅さんを取材させて頂きました。

岡山の象徴的な歴史と文化、そして江戸末期の時間と様式が今もなお目の前に広がる「旧野崎家住宅」。一度足を踏み入れれば、江戸末期にタイムスリップ。

雛人形の展示、そして落語や能といった伝統文化・芸能に関するイベントの開催も盛りだくさんで、明治維新以前の、西洋の風味が一切が存在していないかつての日本の姿をご覧に入れたい方はぜひ、足を踏み入れてみてください!

旧野﨑家住宅をご紹介

野崎家旧宅1

旧野﨑家住宅は岡山県倉敷市に位置する重要文化財であり、江戸時代後期に建てられた歴史的な邸宅です!創業者である野﨑武左衛門によって築造され、その豪壮な建築と庭園は現代においてもそのまま保存されています。

旧野﨑家住宅の歴史

1.長屋門2

製塩業と新田開発で財を成した野崎家の野﨑武左衛門が、天保〜嘉永年の間に建設していった複数の邸宅群が、この令和の時代に旧野崎家住宅としてあるわけですね。総敷地面積はなんと約3000坪にも及び、建物の総床面積は1000坪を誇るため、圧巻のスケールです。

まず、長屋門を潜り抜けると、6棟の土蔵が立ち並んでおり、見て回ることができます。庭園は、京都でよく見られる、水を使わず山水を表現する日本の庭園様式の”枯山水”となっており、お駕籠石という踏分石がございます。初夏になると、サツキの花が咲き誇るため、とても美しいお庭です。

一般的に、これほど古い歴史を持つ建物と庭園が、現在も綺麗なままに保存されているのはとても珍しく、瀬戸内の代表的大庄屋建築と言えますね!

旧野﨑家住宅の想い

岡山県倉敷市に位置する旧野﨑家住宅は、江戸時代後期に建てられた武左衛門の邸宅です。彼は岡山で最大規模の塩田地主として知られ、その富を背景に豪華な建物と庭園を築きました。

今もなお、その歴史と伝統を伝える重要文化財として、訪れる人々に岡山の歴史と文化を体感してもらいたいという想いで運営されています。

旧野﨑家住宅で注力している事業・イベント

中座敷1

旧野﨑家住宅では年に数回の展覧会を開催しており、特に2月から3月にかけての雛人形展示が大人気! 岡山藩主池田家から拝領した享保雛など、歴史を感じさせる貴重な展示物もあります。

また、落語や能の公演など、伝統芸能のイベントも企画し、日本文化の継承を中心として活動しています。

私たちがおすすめする旧野﨑家住宅の見どころ

表書院1

  • 歴史的建造物と庭園:貴重な邸宅を一望できる長屋門から始まる見学は圧巻です。広大な敷地にはなまこ壁の土蔵や豪華な主屋、開放感あふれる書院があります。
  • 展示物:岡山の歴史を物語る雛人形やその他所蔵品の展示は必見です。武左衛門の時代を偲ぶことができます。

私たちがおすすめする倉敷市の魅力

岡山県倉敷市児島は「三白」の産地として知られています。綿、塩、いかなごの産業が栄え、特にジーンズストリートでは全国からの訪問者が集まります。また、近隣の下津井では新鮮なタコが水揚げされ、海の幸も楽しめる港町です。

旧野﨑家住宅が受け継ぎたいもの

野崎家旧宅1

将来、旧野﨑家住宅は耐震補強を行いながらも、一部見学が可能な形で公開を続け、岡山の貴重な文化財を守り続けたいと考えています。訪れる人々が文化財の価値と歴史を学び、岡山の伝統を未来に繋げていくための拠点となることを目指しています。

基本情報

  • 所在地:〒711-0913 岡山県倉敷市児島味野1丁目11-19
  • お問い合わせ:086-472-2001(旧野﨑家住宅)
  • 開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
  • 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)・12月25日〜1月1日
  • 入館料:大人500円 小・中学生300円 高校生以下は土日祝は無料
  • お車でお越しの場合:瀬戸中央自動車道児島ICから約10分
  • 電車でお越しの場合:JR児島駅から徒歩約25分、または小川経由倉敷駅行きバス約5分、「大正橋」下車、徒歩約5分
  • 駐車場:車36台・バス5台
  • 地図:Googleマップ

まとめ

2.土蔵群1

この邸宅は、その歴史的価値とともに、広大な敷地内には庭園や保存状態の良い建築物があり、訪れる人々に古き良き日本の建築や庭園美を堪能させてくれますね!

また、周辺には児島の名所や観光地が点在し、地域全体の歴史と文化を感じることができる場所でもあります。

この記事を書いた人

mika

旅行・観光業界に3年間勤め、web業界に転職の経歴あり。趣味は旅行・温泉・グルメで、直近5年間で47都道府県全制覇しました!現地に足を運んだ筆者ならではの視点で「ななめうえ」の旅先を紹介していきます。