写真家土門拳の世界に浸る!アートと自然が共存する「土門拳記念館」の魅力をご紹介!

2024.09.19 nishihara

引用:土門拳記念館公式

今回は山形県酒田市にある「土門拳記念館」さんに取材させて頂きました!

写真家・土門拳の作品を一堂に集めた「土門拳記念館」は、彼の生涯と芸術への情熱を感じられる場所で、美しい自然に囲まれたこの記念館では、土門拳の代表作から未発表作品まで、豊富な展示が行われています。

また、四季折々の風景とともに芸術を堪能できるのも魅力の一つです。そんな土門拳の写真の世界に広がる魅力をご紹介します。※2025年4月より「土門拳記念館」から「土門拳写真美術館」へ館名を変更いたします。

「土門拳記念館」の想い

引用:土門拳記念館公式

「土門拳記念館」は、酒田市が誇る写真家の巨匠・土門拳の作品を中心に展示する、日本初の写真専門美術館です。

ここには、土門拳が生涯をかけて撮り続けた作品約13万5千点が収蔵されており、代表作「古寺巡礼」や「ヒロシマ」、「風貌」、「筑豊のこどもたち」など、昭和の時代を映し出す不朽の名作がテーマごとに展示替えされながら紹介されています。

彼の写真には、日本の美と心を捉えたいという強い願いが込められており、その思いは現在も多くの来館者に感動を与えています。

この記念館のもう一つの魅力は、気迫のこもった名作写真とともに、自然と建築が美しく調和している建物は、世界的に有名な建築家:谷口吉生氏が設計し、庭園は華道家:勅使河原宏氏が手掛けました。

さらに、館内外には彫刻家:イサム・ノグチ氏の作品が配置され、芸術の息吹を感じられます。館内に飾られた銘板は、グラフィックデザイナー:亀倉雄策氏の手によるものです。

土門と縁のある作家の作品が見事に融合し、土門拳の写真とともに訪れる人々に心地よい空間を提供しています。2009年には「ミシュラングリーンガイドジャポン」に二つ星として掲載され、その芸術的価値が世界的にも認められています。

また、「土門拳記念館」が位置する飯森山公園周辺は、四季折々の美しい風景が楽しめる場所でもあります。毎年4月下旬頃には八重桜が咲き誇り、訪れる人々を鮮やかなピンクの世界へと誘います。

さらに、6月下旬から7月初旬にかけてはアジサイやアヤメが見頃を迎え、園内を彩る花々と共に自然の息吹を感じられます。写真芸術と自然の美しさが融合するこの場所で、土門拳の作品世界に浸りながら、心安らぐひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

「土門拳記念館」で注力している事業・イベント

引用:土門拳記念館公式

「土門拳記念館」では、来館者に土門拳の写真の世界を深く楽しんでもらうため、さまざまな事業やイベントを展開しています。まず、注目すべきは年に3〜4回行われる展示替えです。

常設展はなく、テーマごとに異なる展示内容を企画することで、訪れるたびに新たな発見があります。これにより、土門拳の多様な作品群の魅力を何度でも体験できるのが大きな特徴です。

さらに、「土門拳記念館」では、学芸員によるギャラリートークがほぼ月に一度のペースで開催されています。このトークでは、展覧会のテーマや土門拳の写真に込められた意図を、より深く掘り下げて紹介してくれます。

美術に関する知識がなくても、気軽に楽しめる内容となっており、美術館の新たな一面を発見できる機会です。

また、写真についての理解を深めるためのワークショップも定期的に行われています。こちらは、写真愛好家だけでなく、初めての方でも楽しめる内容が用意されており、参加者同士の交流の場としても好評です。

実際にカメラを持ち寄って作品を作り上げることで、土門拳の写真の世界を体感できるユニークなプログラムとなっています。

さらに「土門拳記念館」では、美術館をもっと身近に感じていただけるように、ミニコンサートも毎年開催されています。これらのイベントは、美術館の静かな雰囲気の中で、音楽と写真が織りなす特別なひとときを提供し、展覧会を楽しんだ後に音楽を聴きながらリラックスのできる、大変人気なイベントとなっております。

私たちがおすすめする「土門拳記念館」の見どころ

引用:土門拳記念館公式

「土門拳記念館」は、美しい公園の中に位置し、昭和を代表する写真家・土門拳の作品を鑑賞できるアートスポットです。

館内では、土門拳の作品だけでなく、彼と親交のあった名だたる芸術家たちの建物や庭園、彫刻なども楽しめます。洗練されたたたずまいの中、日本の美、日本人の心を写した写真作品の数々は、強く静かに心に迫ります。まさに、館全体がアートで溢れているのが魅力です。

記念館の建物自体が一つの芸術作品となっており、谷口吉生氏が設計した建物は、土門拳の作品と美しく調和するように設計され、館内外にある勅使河原宏氏の庭園やイサム・ノグチ氏の彫刻がさらにその芸術的な雰囲気を高めています。

館を訪れると、その空間に漂う静寂と美しさが心を穏やかにし、日常の喧騒を忘れさせてくれます。自然と建築、写真が一体となった空間での時間は、他では味わえない特別な体験です。

また、館内に展示される土門拳の写真作品は、どれも日本の風景や人々の姿を捉えたもので、そのリアリティと迫力が訪れる人々の心に深く刻まれます。

土門拳の作品を通じて、日本の歴史や文化、人々の暮らしを感じられる、どの展示も感動的なものとなっています。定期的に展示替えが行われるため、何度訪れても新しい発見があるのも楽しみの一つです。

さらに、館内のミュージアムショップでは、土門拳の作品がデザインされたポストカードや写真集、限定グッズが販売購入できます。これらのアイテムは、訪れた記念として持ち帰るのにぴったりです。土門拳の作品をもっと身近に感じたいという方には、特におすすめです!

私たちがおすすめするこの街全体の魅力

引用:やまがた庄内観光サイト公式

酒田市は、北にそびえる鳥海山と南に見える月山の間に広がり、雄大な庄内平野の中央を流れる最上川の河口に位置する美しい街です。この地は、江戸時代には北前船交易の要所として栄え、商人の町としての文化が色濃く残っています。

そんな湊町文化が息づく酒田では、庄内平野で育まれた新鮮な食材を使った「酒田フレンチ」や「ラーメン」など、美酒美食の数々に出会える魅力的な街です。

特に、地元の食材をふんだんに使った「酒田フレンチ」は、地元の人々にも観光客にも愛される一品で、酒田ラーメンはシンプルな醤油味ながらも、奥深い味わいが特徴です。

酒田の魅力は、その歴史的背景だけでなく、多くの文化施設にあります。「土門拳記念館」だけでなく、江戸時代の豪商、本間家が大名から拝領した品々を展示する「本間美術館」も見逃せません。

これらの施設を巡ることで、江戸時代から続く酒田の文化や芸術に触れられる。街全体がまるで博物館のような雰囲気を持ち、歴史好きにも芸術好きにもたまらない街です。

「土門拳記念館」は今後どんな場所でありたいか

引用:土門拳記念館公式

「土門拳記念館」は、昭和の時代を切り取った土門拳の作品を、さまざまなテーマや切り口で紹介することで、訪れるたびに新たな発見ができる場所でありたいと考えています。

約13万5千点にも及ぶ作品群を、四季折々の自然と調和した美しい建物の中で感じてもらいながら、散策とアートの両方を楽しめる、特別な空間です。

また、自然と建築が見事に融合した飯森山公園の中に位置しており、その景観美は訪れる人々に癒しのアートスポットです。春の桜や初夏のアジサイ、秋の紅葉、冬の雪景色といった四季の移ろいが、まるで一つの芸術作品のように館を彩ります。

そんな中で、土門拳の写真作品に触れられることは、まさに贅沢なひとときです。

今後も「土門拳記念館」では、訪れる方々に土門拳の多岐にわたる仕事ぶりを体感してもらえるよう、ミニコンサートや学芸員によるギャラリートークなど、さまざまなイベントを企画しておりますのでぜひお気軽にお越しください。

基本情報

  • 住所:〒998-0055  山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
  • TEL:0234-31-0028
  • FAX:0234-31-0027
  • 開館時間:9:00〜17:00※入館は16:30まで
  • 休館日:4月〜11月 無休 ※展示替えのため臨時休館する場合があります※詳しくは公式HPの休館日カレンダーをご覧ください
  • 年末年始休業:12月〜3月 毎週月曜日※月曜祝日の場合は、翌火曜日が休館となります

料金

  • 入館料:特別展の期間・一般 : 1,200円(1,000円)高校生 : 600円(500円)小/中学生 : 無料
  • その他の期間・一般 : 800円(650円)高校生 : 400円(330円)小/中学生 : 無料
  • ※特別展期間中は料金が変更になる場合がありますので、来館前にご確認ください※( )内の表示料金は、20名以上の団体利用の場合が対象となります。
  •  年間入館券(1年間有効:随時受付)
  • 特別年間入館券:15,000円(10名まで入館可)
  • 普通年間入館券:3,000円(3名まで入館可)
  • 2館パスポート(1年間有効:随時受付):6,000円(3名まで入館可)
  • 土門拳記念館と酒田市美術館のすべての展覧会でご利用いただけます
  • 酒田市美術館・本間美術館;共通入館券 2,500円
  • 「身体障害者手帳」、「療育手帳」、「精神障害者保健福祉手帳」をお持ちの方(ミライロIDも可)およびその介助者1人の入館料が半額(20名以上の場合は団体料金の半額)、特別・普通年間入館券のご購入も半額となります

学習活動

学校の授業、クラブ活動、課外授業などの学習活動として是非ご利用ください。その際、酒田市内小・中・高校は「減免申請書」を提出していただくと、入館料が無料となります。申請手続きは公式HPより事前に「減免申請書」をダウンロードし、FAX・メールまたは郵便にてご提出ください

※通年、中学生以下の入館料は無料ですが、「減免申請書」をご提出いただきますと、引率者も無料になります。(小中、及び市内高校に限る)※下見でご来館の学校関係者様は、入館無料とさせていただきます。

アクセス

JR線をご利用の場合

  • 酒田駅より:タクシーにて約10分/るんるんバスにて約30分(土門拳記念館下車)*るんるんバス酒田駅大学線をご利用ください。

飛行機をご利用の場合

  •  庄内空港より:タクシーにて約20分/リムジンバスにて約30分(東北公益文科大学下車)

お車でお越しの場合

  • カーナビ検索は「飯森山公園」:日本海東北自動車道 酒田I.Cより 約5分
  • 駐車場:公園内駐車場(無料)をご利用ください 

備考

  • 公式サイト:http://www.domonken-kinenkan.jp
  • 2025年4月より「土門拳記念館」から「土門拳写真美術館」へ館名を変更いたします。

「土門拳記念館」のまとめ

引用:土門拳記念館公式

「土門拳記念館」は、土門拳の写真作品と、彼が愛した自然とアートが融合する特別な場所です。訪れるたびに新しい発見があり、美しい季節の変化とともに写真芸術を楽しめるこの場所で、心静かに過ごしてみませんか?

四季折々の景色を楽しみながら、ミニコンサートやギャラリートークなどのイベントも体験できます。ぜひ、一度「土門拳記念館」を訪れて、その魅力を体験してみてください。

この記事を書いた人

nishihara