東洋と日本の伝統美が織りなす「林原美術館」のななめうえの魅力

2024.08.08 mika

岡山県にある岡山城は日本3大庭園の1つ「後楽園」に隣接しています。その岡山城の近くに、美術館があるのはご存知でしょうか?

林原美術館は、江戸時代の風情ある長屋門が迎える東洋古美術の宝庫です。

刀剣や金工、絵画や工芸品など、岡山藩主池田家ゆかりの歴史資料を含む約9000件の貴重な収蔵品を誇り、企画展を通じて多様なジャンルの館蔵品を展示しています。

今回林原美術館の魅力を取材させていただきました。

林原美術館の魅力

展示室1

岡山城二の丸の対面所跡に位置する林原美術館は、江戸時代に建てられた風情ある長屋門が迎えてくれる東洋古美術の宝庫。

刀剣や金工、絵画や工芸品をはじめ、岡山藩主池田家ゆかりの歴史資料など、国宝3件、重要文化財26件を含む約9000件の収蔵品を誇ります。

毎回、独自のテーマに基づいた企画展を開催し、さまざまなジャンルの館蔵品を活用して、来館者に新たな発見と感動を提供しています。

林原美術館のイベント

昭和39年に開館した林原美術館は、今年10月1日に開館60周年を迎えます。

この記念すべき年には、4つの記念展と各種のイベントが企画されています。

現在開催中の開館60周年記念展「平家物語絵巻―絵巻とアニメ∞時代を超えて動きだす物語―」では、当館所蔵の江戸時代前期に描かれた全36巻揃いの『平家物語絵巻』を二期に分けて展示しています。

また、TVアニメ「平家物語」とのコラボレーション展示も行い、さまざまな角度から物語を楽しむことができます。

10月からは「みんなで選ぶ、林原美術館名品総選挙」と題し、来館者の投票で選ばれた名品を展示公開します。

さらに、10月1日の開館記念日には無料入館日を設定し、10月6日には開館60周年記念講演会が予定されています。

私たちがおすすめする、林原美術館の見どころ

企画展での名品鑑賞

東洋古美術の名品を実物で鑑賞できるだけでなく、一部の名品は高精細画像をモニターで拡大して見ることができます。

ゆったりとしたロビー

林原美術館坪庭

整備された庭を眺めながら、ゆったりと寛げるロビーがあります。

建物の建築的魅力

林原美術館(本館)

本館は、世界的建築家・ル・コルビュジエに師事した前川國男氏の設計によるモダニズム建築で、その美しさを見に訪れる方も多いです。

私たちがおすすめする、この街全体の魅力

岡山は中四国の結節点に位置し、アクセスの良さと穏やかな気候から「晴れの国」として知られています。

果物や海の幸が豊富で、美食の街としても魅力的です。

当館の位置する岡山城付近には、後楽園や博物館、美術館が集まり、岡山カルチャーゾーンとして親しまれています。

歴史と文化が息づくこの街は、訪れるたびに新たな発見があります。

“林原美術館”は今後どんな施設でありたいか

林原美術館は今後も、東洋古美術を楽しみながらゆっくりとくつろげる美術館として、多くの方に親しんでいただきたいと考えています。

また、地域文化や観光振興に貢献することを目指しています。さらに、伝統工芸の若手作家を支援するために、新作公募展「掌」を今年度から開始しました。

今回は漆をテーマに手のひらサイズの作品を公募し、将来的には金工や木工も対象にしたトリエンナーレとして展開していく予定です。

展示室3

林原美術館の基本情報

アクセス・営業時間

所在地

岡山県岡山市北区丸の内2丁目7-15

アクセス

JR岡山駅から徒歩25分

路面電車「県庁通り」から徒歩7分

営業時間

10:00〜17:00(最終入館は16:30)

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始

公式サイト

林原美術館の最新の情報、さらなる魅力はHPをご覧ください。

https://www.hayashibara-museumofart.jp/

林原美術館は、多くの貴重な東洋古美術を収蔵し、歴史と文化の魅力を伝え続ける施設です。

次の旅先に、ぜひ訪れてみてその素晴らしさを体感してください。

この記事を書いた人

mika

旅行・観光業界に3年間勤め、web業界に転職の経歴あり。趣味は旅行・温泉・グルメで、直近5年間で47都道府県全制覇しました!現地に足を運んだ筆者ならではの視点で「ななめうえ」の旅先を紹介していきます。